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CTC、企業の生成AI導入・活用を支援する「生成AIアドバイザリサービス」を提供

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は25日、生成AIの活用についてのコンサルティングサービス「生成AIアドバイザリサービス」を提供開始した。

 生成AI(Generative AI)は、既存の文章や画像等を学習し、プロンプトと呼ばれる利用者の指示に基づいて新たな文章や画像等を短時間で自動生成する人工知能。2023年に入り、利用企業が急激に増加しているが、ビジネスでの利用にかなう回答を得るには、具体的で明確なプロンプトの設計やビジネスの理解など、AIの性能を最大限に引き出す工夫が必要になる。

 CTCが提供する生成AIアドバイザリサービスは、生成AIの導入について、検討から実装までをカバーするコンサルティングサービス。検討フェーズに対応した「生成AI活用アドバイザリ」、ビジネスに適した回答につなげる「プロンプトコンサル」、企業内の既存システムと生成AIの連携をサポートする「生成AI組み込みコンサル」の3つのメニューから構成され、著作権侵害や情報漏えいなどのリスクも考慮して、生成AIの利活用を支援する。

 生成AIの概要や活用方法に関する勉強会、プロンプト代行、生成AIを活用するためのシステム構成の提言などを含めた幅広い内容で、契約期間は1カ月間から。顧客は自社の状況に応じて、必要なコンサルティングを選択できる。

 CTCは、ChatGPTを代表とする文章生成AI、MidjourneyやStable Diffusionをはじめとする画像生成AIの業務適用を積極的に推進し、最近では伝統工芸とAIのコラボレーションを図るプロジェクト「NeuCraft」でも生成AIの活用に取り組んでいる。分析・AI分野では、データ活用やシステム構築や、システム連携などで多くの実績があり、培ったノウハウをベースに顧客に最適な生成AIの活用や定着化を支援する。

 また、生成AIを含めてAIの利活用によりビジネスの変革につなげる体制として、4月にはAX(AI Transformation)タスクフォースを社内に設置。社内文書の制作やコーディングなどを含めて、CTCグループで生成AIを利用していく環境の整備から、利用ルールの策定、利活用に関する戦略およびサービス開発の検討、生成AI関連サービスの統括などを担い、社内業務での利用や顧客への提供を促進していく。

 CTCは今後も、AIの利活用における姿勢をまとめたCTCグループの「AI倫理原則」を順守し、AIの有効な活用方法、技術に対する正しい理解、倫理面への配慮を推し進め、顧客ビジネスや社会への貢献に努めていくとしている。