CTC、教育サービスとIT基盤をパッケージ化したAI人材育成ソリューションを提供開始

　伊藤忠テクノソリューションズ株式会社（以下、CTC）は22日、AIの開発や活用を進める人材の育成に必要な教育やIT環境を統合した、AI人材育成ソリューションの提供を開始した。

　提供を開始するAI人材育成ソリューションは、「教育サービス」と「IT基盤」をパッケージ化し、企業や大学での教育の規模や、入門から実践までの各段階に応じて柔軟に対応できるソリューション。

　教育サービスは、統計学やプログラミングといったAI開発の基礎に加え、自社データを用いたAIコンペティションの開催、活用方法についてのワークショップなど、顧客ビジネスへの適用が可能な実践的な内容も備える。AI開発や開発コンペティション運営、教育研修を手掛ける株式会社SIGNATE、AI人材育成の教育コンテンツを手掛ける株式会社zero to oneとも協力し、顧客の状況に応じて教育コンテンツのカスタマイズを行うことで、柔軟性の高い育成プログラムを実現する。

　IT基盤は、AIに必要なGPUを含めたインフラ環境で、教育コンテンツや学習データの管理機能を備える。教育サービスの受講者は、学習で利用するAIフレームワークやサンプルデータを含んだ教育コンテンツをワンクリックで構築が可能。トレーナーや教育担当者は、受講者のデータや学習状況を一元的に把握できる。スモールスタートが可能なクラウド型の環境や、実ビジネスにも対応したオンプレミス環境を用意し、利用状況に応じて拡大できる。

　AI人材育成ソリューションの価格は2000万円。CTCでは関連するAIビジネスを含めて、3年間で10億円の売上を目指す。