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Sansanの契約業務クラウド「Contract One」、Azure OpenAI Serviceを活用した文章内検索機能を提供

 Sansan株式会社は26日、クラウド型の契約業務サービス「Contract One」が、Azure OpenAI Serviceを活用したAI機能「Contract One AI」を搭載したと発表した。今回は第1弾として、文章内検索機能を追加している。

 Contract Oneは、契約業務の包括的なデジタル化を支援するクラウド型の契約業務サービス。紙の契約書における印刷・製本や押印、郵送など、従来担当者が時間をかけて行っていたアナログな行程を、オンライン上で指示するだけで完結できる機能を搭載するほか、紙の契約書を正確にデータ化し、混在する電子契約書と紙の契約書の一元管理を可能にしている。

 今回、そのContract Oneに追加されたContract One AIは、AIの開発を行う団体であるOpenAIの技術を、マイクロソフトが企業向けに提供するサービスであるAzure OpenAI Serviceを活用しており、第1弾として文章内検索機能が提供される。契約書の内容について、定型質問から選択するか、あるいは質問内容を直接問いかけるかすると、Contract One AIが適切な情報を抽出し、質問に回答してくれる。

 このため、法務担当者に限らず、誰もが迅速かつ簡単に、契約情報を把握可能になるとのことで、Sansanでは、法務担当者が過去の契約を参照する際に利用するのみならず、営業担当者などが、契約締結前に、その企業との契約がすでに存在しているかどうかを確認する、といった使い方ができると説明している。