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Sansanの契約データベース「Contract One」、不備のある契約書の検出機能などを搭載

契約書のリスク管理を強化

 Sansan株式会社は27日、契約データベース「Contract One」において、新機能「除外ワード検索」と「自動更新管理」を提供開始したと発表した。これらの新機能を利用すると、本来記載すべき条項や文言がない不備のある契約書を抽出できるとともに、契約期限の見落としにより発生する不要な契約更新を防ぎ、企業のリスク管理強化を後押しするとしている。

 Contract Oneは、あらゆる契約書をデータ化しクラウド上での一元管理を可能とする契約データベース。今回追加された新機能のうち「除外ワード検索」は、指定したキーワードが含まれない契約書を一覧化できる機能。既存の全文検索やContract One AIと組み合わせて、効率的に契約情報を検索できるほか、重要な文言の記載が漏れている契約書を瞬時に洗い出せるという。

 Contract Oneでは、項目別やキーワード入力、AIを活用した検索機能などにより、契約書全文から必要情報を探し出せるように支援してきたが、除外ワード検索が加わったことで、より高度な検索が可能となった。さらに、本来記載すべき条項や文言がない不備のある契約書を一覧化できるようにすることで、企業のリスク管理を強化するとのこと。

 一方の「自動更新管理」は、契約書に自動更新条項の記載があるかどうかを判定する機能。自動更新条項が含まれる契約書をContract Oneに取り込むと、AIと人力を組み合わせたSansan独自の技術により「自動更新有無」「自動更新期間」「解約通知期限」「契約終了日」を正確にデータ化するという。

 また、解約通知期限が近づくとアラートメールが送られるため、担当者は契約を更新するかどうかを都度判断でき、契約が自動で更新し続けられてしまうるリスクを軽減するとしている。なお、契約書に記載された契約終了日が過ぎると、自動でContract One上の解約通知期限と契約終了日が更新される仕組みだ。