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CTC、クラウド型ERP「SAP S/4HANA Cloud, public edition」を提供開始

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は13日、SAPジャパン株式会社のパブリッククラウド型ERPソリューション「SAP S/4HANA Cloud, public edition」を、同日より提供開始すると発表した。CTCでは、基幹システム最適化ソリューション「Figues(フィグ)」の一メニューに位置付け、SAP ERPをすでに利用している、または導入を検討している企業向けに展開する考えだ。

 SAP S/4HANA Cloud, public editionは、Amazon Web Services(AWS)やMicrosoft Azure、Google Cloudなどのパブリッククラウド上でSAPが提供する、SaaS型のERPソリューション。クラウドサービスであるため、企業は資産を持たずに利用できる点がメリットで、導入期間やインフラ拡張などにかかる時間の短縮も期待できるという。また、常に最新のバージョンが利用可能で、AIやRPA、セキュリティなどの最新技術を継続的に取り入れられるとした。

 なおCTCでは、基幹システムに手を加えることなく、自社業務に合わせてシステムを最適化するソリューション群としてFiguesを提供しており、SAP S/4HANA Cloud, public editionもこのひとつとして提供される。このため、基幹システムをカスタマイズせずクリーンに保ったまま、他システムとの連携やユーザーインターフェイスの統合・変更、機能改修、サービスの見える化による運用負荷の軽減などが実現でき、バージョンアップの際も影響を少なく抑えられると、そのメリットを説明している。