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CTC、クラウドERP「GROW with SAP」の戦略的パートナーシップをSAPジャパンと締結

基幹システム最適化ソリューション「Figues」を用いてクラウドへのスムーズな移行を支援

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は4日、SAPジャパン株式会社のテーラーメイド型クラウドERP「GROW with SAP」の戦略的パートナーシップを、国内で初めて締結したと発表した。SAP ERPの標準導入(Fit to Standard)とAPI連携で基幹システムの最適化を実現するソリューション「Figues(フィグ)」を活用し、クラウド環境へのスムーズなシステム移行を実現するという。

 GROW with SAPは、SAP ERPソリューションのパブリッククラウド版「SAP S/4HANA Cloud, public edition」の利用にあたって、ベストプラクティスのサポート、導入促進サービス、コミュニティ、トレーニングなどを含め、企業の継続的な成長とイノベーションを支援するサービス。クラウドERPを中心に、AIやノーコードの開発ツールを含めた拡張プラットフォーム「SAP Business Technology Platform」や、SAP S/4HANAへの移行のベストプラクティスである方法論「SAP Activate」などが利用でき、SAP S/4HANA Cloud, public editionの効果的な活用が短期間で実現できるという。

 一方でCTCでは、2021年から、SAP S/4HANA Cloud, public editionの標準導入とSAP Business Technology Platformを活用した個別システムの連携ソリューションであるFiguesを提供してきた。そのFiguesは、基幹システムをクリーンに保ったまま、他システムとの連携やユーザーインターフェイスの統合・変更、機能改修、サービスの見える化による運用負荷の軽減などが実現できる点を特徴にしている。

 今回は、長年の基幹システムビジネスの経験に加え、Figuesの提供実績に基づき、GROW with SAPの戦略的パートナーシップを締結した。今回のパートナーシップにより、SAPのサポートを背景にFiguesの導入を促進し、顧客企業の基幹システムの最適化と有効活用、業務プロセス改善の内製化を、トータルかつ伴走型で支援するとのことだ。

 CTCでは、SAPのERP製品をすでに利用している、または導入を検討している企業に向けてGROW with SAPを提供し、3年間で100億円の売上を目指す考えである。