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CTC、AIを活用しSAP S/4HANAの効果的な導入・運用を伴走型で支援する「Figues Flex AI」

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は26日、SAPのクラウドERP「SAP S/4HANA Cloud Public Edition」の導入・運用を支援する統合支援ソリューションとして、AIを活用した業務の効率化・自動化を実現する「Figues Flex AI」を提供開始すると発表した。

 「Figues Flex AI」は、AIを軸とする戦略的なDX(デジタルトランスフォーメーション)方針を策定し、企業のDXの加速を実現するソリューション。企業の「組織変革」「基幹業務の刷新」「業務効率化」「運用・教育」といった4つのフェーズにAIを組み合わせながら、ERPの効果的な導入・運用を伴走型で支援するという。

 具体的には、各フェーズに対応した5つのソリューションを用意した。

 「組織変革」フェーズに対応した1)チェンジマネジメント支援では、AI活用方針の策定と、AI倫理・ガバナンスフレームワークの構築を支援。「基幹業務の刷新」フェーズに対応した2)ERP+AI構成提案では、組み込みAIの最大活用およびデータ利活用基盤の提案を行うほか、個別のアドオン・レポート開発の代わりとしてAI活用の推進する。また、各種AIを活用した導入アクセラレータも提案(コンフィグ・開発)するとのこと。

 「業務効率化」フェーズにおける3)バーティカル(業務特化型)AIでは、財務・会計、調達・購買、製造・研究開発など各業務領域向けのAI導入メニューを提供。「運用・教育」フェーズにおける4)ホリゾンタル(全社横断型)AIでは、個人が簡易にマルチAI(LLM)を活用できる基盤や、全社横断で業務効率化が見込めるアプリ(会議運営、文書作成、申請処理など)を提供する。さらに、AIエージェント、MCPで活用できる自社独自のナレッジベースの構築も行うとした。

 もうひとつ、「運用・教育」フェーズの5)教育支援では、AI人材育成プログラムの提供、Center of Excellence(CoE)の設立支援、効果測定(削減時間・自己解決率など)支援、運用支援(権限・監査・プロンプト管理)などを提供する。

Figues Flex AIのスキーム