NECネッツエスアイ、LGWAN上で利用できる自治体向けAI-OCRサービスを提供

　NECネッツエスアイ株式会社は15日、AI-OCRによって帳票のデータ化を行う自治体向けサービス「NECネッツエスアイ AI-OCR for LGWAN」を販売開始すると発表した。

　NECネッツエスアイ AI-OCR for LGWANは、セキュアな行政専用ネットワークであるLGWAN（総合行政ネットワーク）上で利用可能な、文字認識データ変換サービス。印字されている文字だけでなく、手書き文字や汚れ・傾き・歪みのある文字でも各種補正や処理を自動で施し、高精度な文字認識を行える点が特長で、窓口業務で使用している手書き書類を自動で読み取りできるため、職員のデータ入力の手間が削減されるという。

　また様式が異なる帳票でも、AIが文字列の属性を読み取り、希望する情報を自動で抽出する「非定型帳票読み取り機能」を標準搭載する。例えば、外部業者から送られてくる請求書の様式が異なる場合であっても、様式ごとに文字の読み取り設定を行うことなくデータ抽出が可能となるため、手間をかけることなく、さまざまなシーンで活用できるとした。

　なお利用にあたっては、NECネッツエスアイのデータセンターにあるOCRサーバーに、LGWANを経由してPDFファイル等をアップロードし、認識結果をCSVファイルでダウンロードすることになる。このため、専用のサーバーやスキャナーなどの機器を導入する必要はなく、既存のLGWANに接続されているPCから直接利用できるので、導入・運用時の負担も軽減されるとのこと。

　参考価格は、1万枚までの読み取りの場合、ライセンス費用が1団体につき年間137万5000円（税別）から。初期費用等は別途必要になる。