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グレープシティの業務アプリ開発用JavaScriptライブラリ「SpreadJS V16J」、ワークシート上で高機能な入力フォームを実現

最適化された新ファイルフォーマットによるデータ保存も可能に

 グレープシティ株式会社は8日、業務アプリケーション開発を支援する「SpreadJS」の新版「同 V16J」を2月22日に提供開始すると発表した。

 SpreadJSは、WebアプリケーションでMicrosoft ExcelライクなUIを実現するJavaScript製品。Excelライクなスプレッドシートに加えて、リボンメニューや数式バー、ステータスバーを一括でWebアプリケーション上に実現できるコンポーネント「リボンコンテナ」と、Excelと同じような操作感で簡単にシートデザインを行えるアプリケーション「SpreadJSデザイナ」を搭載しており、ExcelのようなUIと機能性を持つ画面を容易に実現できるという。

 今回の新版では、ワークシート上で高機能な入力フォームを実現できる「フォームコントロール」機能を追加した。ボタンやチェックボックス、コンボボックス、リストボックスなど、9種類のExcelライクなフォームコントロールをワークシートの任意の位置に配置し、マウス操作による快適なデータ入力を実現する機能で、アンケートや申し込みフォームのデータ入力、人事データや商品の詳細情報といった項目数の多いデータの管理など、幅広い用途で利用できるという。

 また、SpreadJSのExcel入出力機能を活用することで、フォームコントロールを配置したワークシートをExcelに出力したり、インポートしたExcelファイルに含まれるフォームコントロールをSpreadJS上で利用したりすることも可能だ。

 さらに今回より、新しいファイルフォーマット「SJS形式」によるSpreadJSデータの保存や読み込みが可能になった。ライブラリ本体だけでなく、SpreadJSデザイナも新形式によるデータの保存・読み込みに対応する。なおSJS形式ではデータ構造の最適化が実施されており、従来のSSJSON形式ファイルと比較して、大幅に小さいサイズでデータを保存できることに加え、内部でのファイル交換処理も効率化されているので、Excelのインポート/エクスポート時の処理が高速になっているとのこと。

 また、SpreadJSの基本機能はそのままに、よりグリッドビューライクなデータ表示を実現できる「テーブルシート」において、データの階層表示に対応した。テーブルシート上の各階層データのアイコンをクリックしてデータの折りたたみ/展開はもちろん、開閉のアイコンを任意の画像に変更することも可能となっている。

 このほか、グループ化や条件付き書式、チャートなどをはじめとしたSpreadJSの機能を試せる、日本市場向けの「販売管理」と「売上明細」のサンプルアプリケーションを追加した。

 SpreadJSのライセンスは1年定額制のサブスクリプション方式で販売され、1年目の費用(初回費用)は、1開発ライセンスが16万5000円(税込)、1配布ライセンス(1ドメイン)が66万円(税込)。また開発ライセンス・配布ライセンスとも、2年目以降のリニューアル(更新)価格は、それぞれ年額16万5000円(税込)。