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リコー、社内・社外のファイル共有を容易に行えるクラウドストレージサービス「RICOH Drive」

リコー製複合機アプリなどとの連携機能も提供

 株式会社リコーは3日、クラウドストレージサービス「RICOH Drive」を、同日より提供開始すると発表した。従来のオンラインストレージサービス「RICOH SnapChamber」をリニューアルして提供する。

 RICOH Driveは、直感的な操作性と強固なセキュリティが特徴のクラウドストレージ。国内サーバーを利用するほか、ファイル暗号化、通信経路暗号化、端末認証や二段階認証によるユーザーごとのアクセス制限、ログ管理などのセキュリティ機能を備えており、社内・社外にかかわらず安心してデータを共有できるという。ファイルの版管理機能も備えており、100世代まで対応する。

 また、操作は一般的なWebブラウザから行えるが、利用者向けのホーム画面はわかりやすいアイコンと大きなメニュー表示で構成され、利用したい機能をすぐに選択できる。なお、IDを持たない外部ユーザーに対しても、ブラウザ上での簡単な操作でファイルを送受信可能となっているほか、メールアドレス認証とワンタイムパスワードの発行によって誤送信を防止するとしている。

 このほか、リコーの共創プラットフォーム「RICOH Smart Integration」を介して、複合機をはじめとするさまざまなエッジデバイスやアプリケーションと連携し、利用企業の業種・業務ごとのワークフローに合わせた使い方をサポートするとのこと。

 例えば、10月中旬ごろに予定されるアップデートでは、リコー複合機向け「RICOH Drive専用スキャンアプリ」を活用して、複合機からRICOH Driveへ、紙文書を簡単にアップロードできる機能を実装予定。リコー複合機向けスキャンソリューション「RICOH カンタン文書活用 タイプZ」の保存先としても連携している。

 さらに、建設業向け「RICOH Drive電子黒板アプリ」と連携して、スマートフォンやタブレット端末で撮影した現場写真を、RICOH Driveに直接保存することもでき、電子黒板アプリで撮影した写真にさまざまな工事情報(工事名や工種、種別・細別など)を記録して、大量の現場写真の整理を簡単に行えるとのことだ。

 料金プランは3種類が用意された。いずれも利用可能なデータ容量は無制限だが、プランによって月ごとにアップロード可能な容量が制限される。1ユーザーあたりの価格(以下、すべて税別)は、月間アップロード容量3GBまでの「RICOH Drive Starter」で月額1050円、同7GBまでの「RICOH Drive Standard」が月額1600円、同20GBまでの「RICOH Drive Pro」が月額2500円。最小3ユーザーから申し込める。また新規申込時には、「RICOHクラウドアプリケーションスタートパック」(5000円)が必要。

「RICOH Drive電子黒板アプリ」イメージ画像