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フォーティネット、UTMの新モデル「FortiGate 600F」「FortiGate 3700F」「FortiGate 70F」を発表

 米Fortinet(以下、フォーティネット)は現地時間5月4日、UTM/次世代ファイアウォール「FortiGate」アプライアンスの新製品として、「FortiGate 600F」「FortiGate 3700F」「FortiGate 70F」の各シリーズを発表した。

 新製品のシリーズはいずれも、競合製品を上回る優れたパフォーマンスであることを示すSecurity Compute Ratingを有しており、より優れたROI、高度な脅威から保護するための拡張性、ネットワーキングとセキュリティを統合したプラットフォームによる、優れたユーザーエクスペリエンスを実現できるとしている。

FortiGate 600F

 FortiGate 600Fは、ネットワーキングとセキュリティが統合されたソリューションを提供することで、ゼロトラストエッジ戦略を支援するキャンパスエッジ向け製品。データセンタークラスの機能を搭載することで、他社同等製品の平均7倍となる1秒あたりの接続数をサポート。フォーティネットの専用ネットワークプロセッサ7(NP7)ASICと、25GbEインターフェイスの内蔵により、脅威のラテラルムーブメントを阻止する。さらに、AIを活用したセキュリティサービスに加え、7GbpsのSSLインスペクションを提供することで、ネットワークの死角を解消する。

FortiGate 3700F

 FortiGate 3700Fは、複数の400GbEインターフェイスを搭載し、コンパクトなネットワークファイアウォールアプライアンスとして、データセンターとマルチクラウドの高速接続をサポートする製品。約2マイクロ秒の低遅延により、高頻度取引もサポート。ゼロトラストネットワークアクセス(ZTNA)の適用がネイティブに統合されているため、アプリケーションアクセスを明示的に指定することで、データとアプリケーションを確実に保護する。また、新たに追加されたインラインサンドボックスサービスと組み合わせることで、未知の攻撃をリアルタイムで阻止し、運用への影響を最小限にする。

FortiGate 70F

 FortiGate 70Fは、ブランチオフィスのWANエッジトランスフォーメーションをサポートする製品。SD-WAN、高度なセキュリティ、高度なルーティング、ZTNAの適用の機能を、ブランチオフィス適したサイズの単一アプライアンスで提供。また、製品の設計を全面的に見直すことで、フォーティネットの戦略の一環として代替パーツの調達を可能にし、サプライチェーンの制約に直面した場合も、供給を継続することを目指している。

 また、今回発表したアプライアンスには、FortiOS 7.2で追加された、AIを活用するすべてのFortiGuardセキュリティサービスが統合されるため、業界初のインラインサンドボックス、OT/IoT環境向けの高度なデバイス保護、アウトブレイクの検知による即時アラートとアウトブレイクの脅威ハンティングスクリプト、Tier 1のハンティングおよび自動化とTier 2/Tier 3サポートのオプションで提供するSOCaaS(SOC-as-a-Service:サービスとしてのSOC)、専用IPS、インラインCASBなどが利用できる。

 FortiGuardセキュリティサービスはいずれも、信頼性の高い機械学習、人工知能、FortiGuard Labsの独自の調査研究を活用しており、フォーティネットセキュリティファブリックにこれらのサービスを統合することで、今日の拡大する攻撃対象領域の既知および未知の最新の攻撃からの、強力な保護を可能にするとしている。