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フォーティネット、大規模拠点向け次世代ファイアウォール「FortiGate 700G」シリーズを発表
2025年5月29日 13:12
米Fortinet(以下、フォーティネット)は現地時間7日、大規模拠点向け次世代ファイアウォール(NGFW)となる「FortiGate 700G」シリーズを発表した。
FortiGate 700Gシリーズは、フォーティネット独自のNetwork Processor 7(NP7)、セキュリティプロセッサ5(SP5)ASIC、FortiOS(フォーティネットの統合OS)を搭載し、競合他社製品と比較して最大7倍のファイアウォールスループット、4倍の脅威保護パフォーマンス、7倍の省電力機能を発揮するとしている。
FortiGate 700Gは、高度なネットワーク機能やFortiGuard AI活用セキュリティサービスをサポートするとともに、量子コンピューターが実用化されても安全性を確保できる耐量子暗号の事前対応、FortiAI-ProtectによるAIドリブンの脅威検知、生成AIに関連するリスクの評価など、FortiOSの新たな機能強化を提供する。これにより、顧客のリスク軽減、パフォーマンスの最適化、将来を見据えたハイブリッドIT環境の構築を支援する。
FortiGate 700Gシリーズは、業界平均に比べて7倍のファイアウォールスループット(164Gbps)と4倍の脅威保護(26Gbps)を提供し、高速で安全な運用を確保する。1Gbpsあたりの消費電力を業界平均の7分の1に抑え、運用コストを削減するとともに、電力供給が制限された環境や、持続可能性を重視する環境においてもセキュリティを実現する。
AIを活用したセキュリティによる脅威検知とレスポンスを強化しており、FortiAI-Protectがコンテキストに基づくリスク評価を提供し、サードパーティの生成AIアプリケーションのアクセス制御を適用する。攻撃者もAIを活用し、サイバー攻撃の自動化が進む中、FortiAI-Protectによって強化されたFortiGuard AI活用セキュリティサービスは、新たな脅威、未知の脅威、そして高度化する脅威を検知/遮断できるよう支援する。これにより、ビジネスグループ全体でシャドーAIの使用状況を可視化し、組織全体のデータセキュリティ態勢の改善を支援する。
耐量子暗号への対応準備として、FortiOSは耐量子暗号、アルゴリズムの多重化による保護強化、耐量子セキュリティへのシームレスな移行を実現する。こうした新機能により、金融、医療、政府機関などの長期的な機密情報を扱う組織が、量子時代の脅威から機密データを保護できるようになる。
5Gigabit Ethernet(GbE)から25GbEまでの幅広いネットワークインターフェイスをサポートし、顧客はコストのかかる再構築を行うことなく、将来のアップグレードに備えられる。
また、独自のアウトオブバンド型ハードウェアモジュールFortiSentryにより、継続的かつノンイントルーシブのファイルシステム監視を提供し、重要なシステムファイルへの不正アクセスを検知/防止するための保護レイヤーを追加する。