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フォーティネット、次世代ファイアウォールに搭載予定の最新ASIC「FortiSP5」を発表

 米Fortinet(以下、フォーティネット)は現地時間2月6日、同社の次世代ファイアウォールに搭載予定の最新ASIC「FortiSP5」を発表した。

 FortiSP5は、アプリケーション専用設計を採用し、マルチコアプロセッサを内蔵することで、ネットワーキングとセキュリティ機能のコンバージェンスを加速させ、標準的なCPUとの比較で17倍のファイアウォールパフォーマンス、3.5倍の次世代ファイアウォール(NGFW)パフォーマンスを実現。トラフィックをより高いレベルでインスペクションすることで、脅威を検知してブロックできるとしている。

 また、32倍の高速暗号化機能により、機密データと仮想プライベートネットワークを保護。2.5GbpsのSSLディープインスペクションにより、暗号化されたトラフィックのマルウェアのインスペクションに必要な処理能力をパフォーマンスの問題を発生させることなく実現する。

 セキュアブートにより、承認されたOSソフトウェアのみに起動を許可することで、重要なインフラを不正改ざんから保護。帯域幅占有型攻撃からの保護によりDDoS攻撃を阻止し、VXLAN/GREのハードウェアによる高速カプセル化により、分散ネットワークの安全な相互接続を実現する。ハードウェアによる高速QoSにより、ビデオ会議などのQoSが重視されるアプリケーションのユーザーエクスペリエンスを改善する。

 FortiSP5は、第5世代の7nm(ナノメートル)チップとなり、より小型のフォームファクターにこれまで以上に多くの機能を搭載する。標準的なCPUとの比較で消費電力を88%削減するとともに、業界トップクラスの消費電力あたりの性能、業界トップクラスの価格性能比を実現。より多くのアプリケーションをサポートし、NGFW、ZTNA(ゼロトラストネットワークアクセス)、SD-WAN、SSLインスペクションなどを高速化、前世代比で2倍以上のアプリケーションの同時実行を可能にするとしている。

 FortiSP5は、今後発表されるエントリーレベルとミッドレンジのFortiGate次世代ファイアウォールに搭載される予定。