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フォーティネット、高性能と低消費電力を実現した次世代ファイアウォール「FortiGate 1000Fシリーズ」を発表

 米Fortinet(以下、フォーティネット)は現地時間11月2日、次世代ファイアウォール(NGFW)の最新シリーズとなる「FortiGate 1000F」を発表した。FortiGate 1000Fは、競合ソリューションと比較して、高性能でありながら消費電力の削減を実現するとしている。

 FortiGate 1000Fは、フォーティネットの専用SPU(セキュリティプロセッシングユニット)を使用することで、平均7.4倍のファイアウォールスループットを実現。また、業界平均の約7倍のIPsec VPNパフォーマンスと、7倍のSSLインスペクションスループットを提供し、ネットワークの死角をなくすとともに、ボトルネックを発生させることなく、平文および暗号化の両ネットワークフローを完全に可視化する。

 これは、ミッションクリティカルなデータを保護し、ネットワークに侵入する前に脅威を迅速に特定して阻止することが求められる高パフォーマンスなデータセンターにとって非常に重要な機能だと説明。さらに、業界平均の2倍の脅威保護パフォーマンスを発揮するFortiGate 1000Fは、IPS、アプリケーション制御、マルウェア対策などの、重要なAI/ML搭載セキュリティサービスを他の製品よりも高速で処理する。

 消費電力についても、FortiGate 1000Fはファイアウォールスループット1Gbpsあたり83%、IPsec VPNスループット1Gbpsあたり86%の消費電力を削減するとともに、他のソリューションよりも冷却の必要性が低く、競合他社のファイアウォールと比較して、ファイアウォールスループット1Gbpsあたり15%のBTU/hしか生成されないと説明。フォーティネットの高パフォーマンス、低消費電力なネットワークファイアウォールは、ビジネスニーズを満たすために必要なファイアウォールの数を低減し、データセンターの設置スペースと冷却のコストをさらに削減するとしている。

 FortiGate 1000Fは、単一のオペレーティングシステムであるFortiOSを搭載しており、セキュリティと管理が統合されたフレームワークをすべてのフォームファクターとエッジに提供し、一貫性のある連携型のハイブリッド環境をサポートする。FortiOSがあらゆる場所に導入されていることで、重要なセキュリティ要素の広範な可視性、シームレスな統合、相互運用性を実現し、きめ細かい制御と自動化を可能にする。

 また、すべてのFortiGate次世代ファイアウォールと同様に、FortiGate 1000FにはFortiGuard Labsによって開発され、継続的に強化されているAIを活用したFortiGuardセキュリティサービススイートが組み込まれている。これにより、データセンターを標的とする、既知の脅威と未知の脅威に対する高度なリアルタイムの保護として、AIを利用したIPSとアンチウイルス、および業界初のインラインサンドボックス保護を活用し、マルウェアやランサムウェアによるネットワークへの侵入を阻止できるとしている。