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ソニーネットワークコミュニケーションズの予測分析ツール「Prediction One」、データの加工・成形を簡単に行うデータ準備機能を提供

 ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社は11日、予測分析ツール「Prediction One」において、データの加工・成形等を行う「データ準備機能」を提供開始すると発表した。これに伴い、同機能を搭載した新プラン「スタンダードプラスプラン」(デスクトップ版)を、同時に提供開始する。

 Prediction Oneは、データさえ用意すれば、数クリックで高度な予測分析を自動的に実行できるソフトウェア。必ずしも専門スキルを必要とせずに予測分析を行って、ビジネスに活用できるという。またラインアップとしては、Windows端末にインストールするデスクトップ版と、Chromeなどのインターネットブラウザで動作するクラウド版が用意されている。

 今回新たに搭載したデータ準備機能は、予測分析を実行する前の段階で利用するもの。蓄積されたデータをAI向けの学習用データとして活用するには、事前の結合や集計、欠損対応、変換などの処理が必要になるケースが多いが、同機能を利用すると、こうしたデータの前処理をノーコードで行えるため、データ加工に不慣れなユーザーでも簡単に予測分析の準備を整えられ、時間と手間がかかるデータ前処理作業の効率化が可能とした。

【加工例】3つのデータベースから収集したデータを結合。欠損値を任意の値に変換する加工を実施

 具体的には、ユースケースごとに決まったフォーマットに従ってデータ準備を進めていく「ユースケース別ガイド」と、データ加工処理を自由に組み合わせられる「カスタムモード」を利用できる。

 前者では、来店数を予測して仕入れ量を管理したいケースや、サブスクリプションサービスを解約する可能性が高い顧客を検知したいケース、需要を予測したいケースなど、さまざまなユースケースが搭載されており、選択したテンプレートに沿って操作することで、初心者でも簡単にデータ準備が可能。

 後者のカスタムモードでは、自社のデータに合わせて結合、集計、欠損対応、変換などAI向けのデータ準備で必要となる処理を実行でき、一連の加工処理を保存して自動実行を行えるため、データ準備作業の自動化が可能とした。

ユースケース別ガイド
カスタムモード

 なおデータ準備機能は、新たに提供する「スタンダードプラスプラン」(デスクトップ版)のみで利用できる。価格は年間25万8000円(税別)。