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ソニーネットワークコミュニケーションズ、予測分析ツール「Prediction One」に予測API機能を追加

2つの上位プラン「アドバンスプラン」「エンタープライズプラン」も

 ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社は15日、機械学習を用いた予測分析ツール「Prediction One(プレディクション ワン)」において、予測API機能を追加すると発表した。あわせて、組織単位や全社一括導入を実現する上位プラン「アドバンスプラン」「エンタープライズプラン」も新たに提供する。

 Prediction Oneは、機械学習やプログラミングなどの専門知識がなくても、数クリックの簡単な操作で予測分析を行えるツール。従来はデータサイエンティストなど一部の専門職に限られていた、AIによる予測分析を、シンプルで直感的なインターフェイスを通じて、一般ユーザーでも簡単に利用できる点が特徴という。

 今回は、さまざまな事業の現場でAI活用を進めるビジネスパーソンや情報システム担当者などから、日常利用している既存のシステムや業務プロセスにPrediction Oneの機能を組み込みたいという要望があったことを受け、予測API機能を実装した。

 これは、Prediction Oneで作成した予測機能を、予測APIを介して外部アプリケーションから簡単に呼び出せる機能。自社アプリケーションや自社業務システムに予測機能を組み込むことで、AIの活用の幅を広げることができる。さらに、作成したAPIの運用をサポートする機能も搭載しており、APIの利用状況の確認、誤操作防止のための保護といった機能によって、運用時の利便性を向上させた。

 ソニーネットワークコミュニケーションズでは、同機能の活用例として、メーカーや小売業などにおける需要予測の自動化や、ECサイト上での最適な商品のレコメンドなどを挙げている。

 価格は、1モデルあたり年間21万7800円(税込)。

予測API機能 画面イメージ

 また今回は、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進によるAIの組織導入の需要に応えて、2つの新プランを用意した。従来のスタンダードプランでは、学習の計算時間が月間100時間、モデル数上限が200モデル、データ保存容量が10GB、1アカウントの提供だったのに対し、新たに提供される中規模データ活用向けのアドバンスプランでは、それぞれ月間300時間、300モデル、100GB、5アカウントに拡張されている。

 もうひとつの新プランであるエンタープライズプランは、組織の共通ツールとしての利用を想定した大規模データ活用向けのプランだが、各スペックは要問い合わせとなっている。

 価格は、アドバンスプランが年間132万円(税込)、エンタープライズプランは個別見積もり。また、予測API機能は「アドバンスプラン」「エンタープライズプラン」が対象となる。