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クラウドAI画像解析サービス「OPTiM AI Camera」、遠隔地管理を支援する新機能などを追加

 株式会社オプティムは6日、クラウドAI画像解析サービス「OPTiM AI Camera」をアップデートし、「マルチビューアー」機能など3つの新機能を追加したと発表した。

 OPTiM AI Cameraは、既設の監視カメラを活用し、クラウドで画像解析を行うAI画像解析サービス。画像解析のための専用ハードウェア導入が不要なため、手軽に利用できる点が特徴で、混雑可視化・人数カウントのリアルタイム配信ソリューションとして、すでに多くの飲食店やスタジアム、イベント会場で導入されているという。

 今回の新機能のうち、マルチビューアー機能は、管理画面から、カメラの撮影画像(静止画)をリアルタイムに一覧で確認できる機能。従来、カメラの撮影画像は匿名化画像(あらかじめ登録した背景画像上に、カメラの撮影画像から人物を抽出・加工して表示)でしか確認できなかったため、カメラを十分に活用しきれていなかったという。

 しかしマルチビューアー機能では、抽出・加工されていないカメラの撮影画像を管理画面から確認できるため、飲食・小売店の系列店舗の状況確認など、遠隔地管理に関する利用シーンの拡大が見込めるとしている。

マルチビューアー機能

 2つ目の「背景画像 昼・夜切替え表示」機能では、匿名化画像の背景画像を、昼(8時~17時)と夜(17時~8時)で切り替えられる。これまでの匿名化画像は、時間帯に関わらず同じ背景画像だったため、夜に確認しても昼の背景画像になってしまい、違和感があったというが、この機能の提供により、時間帯に応じた飲食店や販売店舗など、店内の雰囲気がより伝わりやすくなるとした。

背景画像 昼・夜切替え表示機能

 3つ目の「詳細モード - 検知レベル設定」機能は、検知距離が短く、人物をシルエットで匿名化が行える「詳細モード」の設定時に、AIが人物を検知するレベルを3段階で設定する機能。これにより、カメラの設置場所に応じたより細かい設定が可能になったとのこと。

 OPTiM AI Cameraの価格(税別)は、APIコール回数が月間1万回分含まれた基本ライセンスが月額2980円。