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オプティム、撮りためた映像データをローカル環境のAIで解析する「OPTiM AI Camera Analytics」

 株式会社オプティムは23日、AI動画解析サービス「OPTiM AI Camera Analytics」の提供を開始すると発表した。マーケティング、防犯、安全対策など、さまざまな用途での利用を見込んでいるという。

 OPTiM AI Camera Analyticsは、企業のネットワークに接続したエッジコンピューティングデバイス「OPTiM Edge」に搭載されたAIで、映像データの解析・可視化を行うソリューション。動画を解析し、エリア侵入、長時間滞在、接触、特定人物の検出や、カウント、属性分析などを実施できるほか、解析した際の条件(検出対象のエリア)も映像上に表示できるという。

 また、直感的でグラフィカルなインターフェイスを用いて、利用者が自らAIを設定することにより、さまざまな用途で映像解析サービスを利用できる点も特徴。保存した動画に対し複数の解析を試行可能なほか、既存のリアルタイム解析機能と合わせて活用すれば、リアルタイム/非リアルタイム解析をハイブリッドで活用できるとした。

 なお、映像ファイルはローカル環境でOPTiM Edgeへ送られて、あらかじめ用意されている学習モデルを使って解析され、解析後のデータは、OPTiM Edge上に構築したOPTiM AI Camera Analyticsにアクセスすることで閲覧を行える仕組み。解析データもローカル環境内に保存されるため、不正アクセスによる情報の窃取などのリスクを減らせるとしている。ただ今後は、解析結果をクラウドに保管し、インターネットを経由してどこからでも確認可能な、利便性を重視したクラウド型のサービスもリリースを予定しているとのこと。

 オプティムでは、製造業や建設現場における活用事例として、AIが録画映像から抽出したデータをもとに、業務中に危険行動が行われていないかの確認業務を行うといった、危険行動の検出と安全施策の最適化での活用を挙げた。

 また小売業や飲食店では、AIが顧客の属性情報や滞在時間などのデータを録画映像から取得することで、これまで手作業で行っていたデータ分析や顧客行動の確認が自動化されるとしている。