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コニカミノルタジャパン、サーマルカメラの温度測定データを管理可能な温度モニタリングソリューション

 コニカミノルタジャパン株式会社は、エッジサーマルカメラによる温度の連続測定データを保存・管理する温度モニタリングソリューション「FORXAI(フォーサイ) Temperature Monitoring App」(以下、TMA)を、12月22日より提供開始したと発表した。

 コニカミノルタのグループ会社、MOBOTIX AGが提供しているサーマルカメラでは、遠隔から非接触で表面温度(マイナス40℃~550℃)を測定し、目に見えない温度をとらえ、“面データ”として見える化できる。

 今回発表された「TMA」では、このサーマルカメラでとらえられた温度の連続測定データを保存・管理でき、測定温度の履歴・分布・時系列変化を蓄積して追跡可能になる。同社では、例えば「工場内の熱交換器において、想定外の熱ムラを温度モニタリングにより確認し、事故が起こる前に補修が必要な箇所を発見する」といったことが可能になると説明している。

 また温度管理が重要な生産現場において、温加熱・冷却後の温度履歴・分布から傾向を分析して温度管理をすれば、品質の標準化にも生かせるとのことで、この例としては、フィルム工場や食品工場における活用を挙げた。こうした工場に導入すると、加工した際の温度状況の管理が容易になるため、製品の品質や歩留まりの向上につながるとした。

 このほか、すでに提供している「火災予防ソリューション」の強化にも利用できる。火災予防ソリューションは、異常温度を検知した場合に迅速な通知を行い、火災発生を予防するものだが、従来のソリューションでは、異常温度を設定する際に適切なしきい値を割り出すためのデータが不足しているケースが多くあったという。これに対して、「TMA」を導入した場合は、モニタリング対象の温度履歴から定常状態の把握を行えるので、実データに基づいたしきい値の設定を支援可能としている。