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ソフトバンクとコニカミノルタ、AIやIoTを活用した映像・画像解析領域で協業

 ソフトバンク株式会社とコニカミノルタ株式会社は、AI(人工知能)やIoTを活用した映像・画像解析領域における戦略的協業に合意し、ソフトバンクのAI映像解析プラットフォーム「STAION(スタイオン)」と、コニカミノルタの画像IoTプラットフォーム「FORXAI(フォーサイ)」を、2022年度上期(予定)から相互接続すると発表した。

 STAIONは、業務の自動化・効率化や、生産性・安全性の向上、マーケティング、人流分析、見守り、防犯などの多様な用途を想定して、ソフトバンクが独自に開発したAI映像解析プラットフォーム。AI映像解析機器を一括管理・運用することが可能で、STAIONと連携するAI映像解析機器とネットワークカメラを接続したり、STAIONと連携するAIカメラを活用したりすることで、AIによるカメラ映像の解析結果を活用した各種サービスを、STAIONを通して利用できる。

 FORXAIは、さまざまな職場や現場が抱える課題を見える化し、解決することで、DXを加速させることを目的として開発された、画像IoTの共創型統合プラットフォーム。コニカミノルタ固有の技術に加え、パートナー企業が保有するさまざまなIoTやAIの技術で構成される。FORXAIを活用して、パートナー企業同士がアセットを持ち寄ることで、素早くソリューションを創出できる。

 協業により、STAIONとFORXAIが相互接続することで、法人顧客やパートナー企業は、それぞれのプラットフォームに対応したAIモデルや各種デバイスの中から、最適なものを組み合わせてシームレスに利用できるようになる。

 具体的には、ソフトバンクが開発中のAI映像解析機器に、コニカミノルタの画像を中心とした高速・高精度なAI処理の技術群「FORXAI Imaging AI」を実装することで、法人顧客などは、より高速・高精度なAI映像解析機器の利用や、コニカミノルタのデータ入出力・処理デバイス群「FORXAI Edge Device」を、STAIONやAI映像解析機器に接続して利用することが可能になる。

 ソフトバンクとコニカミノルタは、今回の協業ではまず、デジタル防災・スマートシティの分野に取り組むと説明。カメラやセンサーを活用して、河川の監視や災害発生時の避難所の混雑状況の可視化など、安心・安全の確保に役立つ防災ソリューションを開発し、2022年度中に自治体などへ提供して社会実装することを目指す。さらに将来的には、物流や製造、建設、介護、医療、小売りなどの幅広い領域で、社会課題の解決に貢献するソリューションの開発と提供に取り組むとしている。