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Datadog、クラウドアプリケーションのオブザーバビリティを拡大する新製品を発表

 Datadogは19日、クラウドアプリケーションのオブザーバビリティ(可観測性)を拡大する、5つの新製品の提供開始を発表した。これらの製品群を活用することで、クラウドアプリケーションに発生した問題の根本原因を、迅速かつ確実に解決できるとしている。

 新製品のうち「Network Device Monitoring」は、オンプレミスおよびハイブリッドネットワークに対して、健全性とパフォーマンスを規模を問わず監視可能とし、外れ値検知、異常検知、予測など、機械学習を活用したアラートによるネットワーク問題のプロアクティブな検出と解決を提供する。すべてのインフラコンポーネントを詳細に可視化し、問題発生箇所を迅速に特定することで、障害からの回復時間を削減する。

 「Datadog Apps」は、テクノロジーパートナーのアプリケーションを、Datadogプラットフォーム内のネイティブアプリケーションとして提供可能にする。再利用可能なライブラリとUIコンポーネントをDatadog Appsソフトウェア開発キット(SDK)と提供するとともに、Datadog社内の専任チームによる製品および技術サポートを提供。また、共同マーケティングおよびセールスイネーブルメントに関するリソースを活用し、Datadogの顧客からの認知度を向上する。

 「CI Visibility」は、オブザーバビリティのシフトレフトを実現することで、ソフトウェア開発を加速し、デプロイを多頻度化する。CIプロバイダー間のパイプラインデータを単一画面上に表示し、ワークフローのパフォーマンスと信頼性を向上できる部分を特定する。テストの可視化では、意味のないテストを特定してデバッグし、テスト全体の信頼性を向上する。さらに、テストのパフォーマンス履歴を追跡し、時間の経過に伴うパフォーマンス低下の原因を特定し、テストを不安定にしたコードコミットを表示するなど、高度なパフォーマンス分析機能を提供する。

 「Session Replay」は、動画再生に近いインターフェイスにより、ユーザーがウェブサイトをどのように操作しているかを正確に表示することで、ユーザーの行動パターンを理解し、簡単にバグを再現して、トラブルシューティングを迅速に行える。特定のユーザーセッションに関連するトレース、ログ、エラーを素早く切り替えて、環境に応じたトラブルシューティングを継続できる。

 「Online Archives」は、15カ月分以上のすべてのログデータにアクセスし、検索できるログ保管ソリューションを提供。過去の指標やトレースデータと関連付けられた、コンテキスト内のログデータを簡単に閲覧できる。容量については、検索の緊急性に応じてクエリ容量を増減させることや、一部のチームに高いアクセス優先度を動的に割り当てることができる。