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CTC、マルチクラウド環境の運用管理を一元的に行えるサービス「Datadog」を販売

インフラからアプリケーション性能の監視、ログ収集・分析までを一元化可能

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は11日、米DatadogのSaaS型クラウド運用監視プラットフォーム「Datadog」を提供開始すると発表した。

 Datadogは、マルチクラウドにおけるインフラやアプリケーション性能の監視、ログ収集による可視化と分析といった機能を、単一のダッシュボードで行える統合監視プラットフォーム。

 一般にマルチクラウドの監視では、各クラウドプラットフォームが提供するツール、監視対象が限られる個別の監視ツールなどを組み合わせるか、複数のオープンソースツールを使って自らソリューションを開発する必要があり、運用担当者の負担が大きくなっていたという。

 しかしDatadogでは、Amazon Web Services(AWS)、Google Cloud Platform(GCP)、Microsoft Azureをはじめ、主要クラウドプラットフォームのサーバーやストレージ、OS、コンテナ、ミドルウェア、アプリケーションなど、標準で350種類以上ものサービスを一元的に監視できるため、運用担当者の作業負荷を軽減可能とのこと。

 また、豊富な監視項目がすべての監視対象にあらかじめ埋め込まれているので、監視項目の追加開発をすることなく利用可能。各クラウドプラットフォームのサービス追加にもいち早く対応しているとした。

 さらには、AIを用いたログ分析を通じて性能劣化の予兆を事前に検知する「傾向監視」、ユーザーの体感速度を可視化する「外形監視」にも対応しており、サービスの安定運用のための多角的な監視が実行できる。なお、エージェントを導入すればオンプレミス環境でも活用可能とのこと。

 CTCでは、Datadogの提供に伴い、クラウドやオンプレミスの監視設定や運用設計の支援も行うとのことで、今後は、マルチクラウド環境のインフラ基盤と運用支援を一元的に提供する「'CUVIC' Managed Multi-Cloud Platform」や、AWS環境の構築・運用サービス「cloudage CUVIC on AWS」とDatadogを組み合わせ、企業のクラウド活用を支援していく考えだ。

Datadogの管理画面イメージ