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Datadog、システム障害の修復プロセスを自動化する「Workflow Automation」を提供

 米Datadogは現地時間5日、システムやアプリ、サービスにおけるエンドツーエンドの修復プロセスを自動化し、サービス障害やセキュリティ脅威の迅速な特定・調査・解決を可能にする「Workflow Automation」の一般提供開始を発表した。

 Workflow Automationは、システム障害などの際に、調査や修復のために複数のツール間を行き来することで生じるコンテキストの切り替えが、ヒューマンエラーや時間の浪費を招いているといった課題に対し、アラートと修正機能を一つのソリューションに統合することで、課題を効率的に解決する。

 Datadogを活用することで、開発者やセキュリティエンジニアが技術スタックをエンドツーエンドで可視化できるため、チームは障害が発生するとすぐにアラートを受け取れる。今回、Workflow Automationが加わることで、チームはコンテキストに沿ったアラートをもとに、Datadogの統合プラットフォーム上で直接、障害に対応するツールやサービス全体の修正プロセスを自動化できるようになる。技術スタック全体を単一のプラットフォームで監視し、問題があれば直接修正できる機能により、企業がシステムの可用性を維持できるようにする。

 Workflow Automationでは、オブザーバビリティアラート、セキュリティシグナル、ダッシュボードの情報などから自動的に対応を開始できる。こうした対応のワークフローは、意思決定自動化の根拠とする、ログやメトリクスなどのリアルタイムなオブザーバビリティデータの蓄積により強化できる。システムの健全性をプロアクティブに維持しながら、サービスの中断やセキュリティ脅威を迅速に特定・調査・解決を可能にする。

 300を超えるアクションと、40以上のあらかじめ構築されたテンプレートにより、ルーチンタスクや複雑なエンドツーエンドプロセスを自動化し、エンジニアの作業負荷の低減、ヒューマンエラーの排除、オーバーヘッドコストの削減を実現する。

 インタラクティブかつ人的な作業が関与できる“human-in-the-loop”型のワークフローを作成するだけでなく、作成したワークフローをきめ細かなロールベースアクセス制御(RBAC)で保護すると共に、緻密なワークフロー監査により実行状況を追跡できるとしている。