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凸版印刷、AWL、フォトシンス、グローリーの4社、顔認証を活用したサービスの開発で協業

 凸版印刷株式会社は27日、AWL株式会社、株式会社Photosynth(以下、フォトシンス)、グローリー株式会社の3社と、顔認証を活用した製品・サービスと、生活者主権の情報流通を駆使したサービスの連携・事業化に向け、協業を開始すると発表した。

 協業では、AWLのエッジAIソリューション「AWL Pad」や、フォトシンスのスマートロック「Akerun」、グローリーの生体認証決済サービス「BioPay」を、凸版印刷が持つ生活者主権の情報流通プラットフォーム「MyAnchor」とデータ連携させ、顔認証での本人確認や、物理的なカギを用いず電子錠の開閉、決済といった、シームレスなサービスの実現に向けた開発を行う。

協業の各社提携イメージ

 ソリューションの実現により、生活者は自ら管理する情報を活用し、生活者にとって価値のあるさまざまなサービスを、物理的なカギを用いることなく利用できると説明。生活者だけでなく、事業者側も従来に比べて、顔認証ソリューションを簡単かつ安価に利用したサービスを提供できるとしている。

 2021年中に、凸版印刷の社内施設でプロトタイプを適用し、社員の利用を通じてソリューションの実証実験を開始する。

 活用サービスの第一弾としては、MyAnchorで連携されたAWL Pad、Akerunをドアに設置し、スペースの遊休時間をマーケットプレイスに登録することで、生活者とのマッチングおよびBioPayによる決済など、シームレスな連携サービスを提供する予定。生活者は、さまざまな利用用途にあったスペースをマーケットプレイスから検索し、利用に必要なパーソナル情報をMyAnchorからオプトインすることで、顔認証により物理的なカギを用いずに利用が可能になる。同ソリューションは、2022年中でのサービス提供を目指す。

 凸版印刷では今後、今回の開発にとどまらず、各社の強みを生かし、生活者のプライバシー保護および、データの生活者主権を念頭にした、生活者にとって価値のある連携サービスを、あらゆる業界に向けて多角的に検討していくとしている。

各社の事業・サービスを組み合わせたサービスの概要イメージ