ニュース

凸版印刷、店頭サイネージから購買行動データを取得できる「リアルDATAサイネージ」を提供

 凸版印刷株式会社は24日、店頭プロモーションをしながら購買行動データを取得し、企業の効果的な店頭プロモーションを支援する「リアルDATAサイネージ」を7月1日に提供開始すると発表した。

 リアルDATAサイネージは、店頭に設置したサイネージを使った店頭プロモーションだけでなく、サイネージに搭載したカメラを用いて、来店者の性別や店内での行動といった購買行動を可視化し、店頭における効果的なプロモーション設計を支援するサービス。

 映像コンテンツ制作からサイネージのPOP化まで対応する「店頭サイネージサービス」と、来店者の行動把握・インフラ整備支援を行う「データ取得・分析」「設置・回収・メンテナンス」の3つをワンストップで提供する。

 サイネージの機器については、店頭での利用に適したさまざまなサイズのサイネージをラインアップ。凸版印刷が行ってきた店頭プロモーション支援のノウハウを生かし、それぞれの企業や商品、設置場所に適したPOP型サイネージとして提供する。また、店頭プロモーションで有効な映像コンテンツの企画・制作にも対応する。

POP型サイネージラインアップ一例

 サイネージに搭載したカメラと顔認識技術を用いて、来店者をトラッキングすることで、年代など来店者の属性や、来店者数、滞在時間といった店頭での購買行動をデータ化。取得したデータは独自開発のビューワーで検索・整理ができる。

 さらに、凸版印刷の消費行動研究室が行っている消費行動調査や、人物特徴や行動履歴に応じてリアルタイムに最適なコンテンツを配信する「AI販促」と組み合わせることで、より高度な購買行動の解析が可能になる。

取得可能な購買行動データ

 POP型サイネージの組み立て・設置・回収から、故障時の修理対応、映像コンテンツの更新まで対応。デジタル機器に専門的に対応できるラウンダーを組織化し、クオリティの高い対応を提供するとしている。

 凸版印刷では、リアルDATAサイネージとその関連受注も含めて、2021年度に10億円の売上を目指す。また、今後は店頭での定量的な購買行動データと、POSや定性調査と組み合わせることでより高度な消費者の分析を行い、OMOにおける店頭での顧客体験向上を支援していくとしている。