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ブイキューブのオンラインイベント基盤「EventIn」、東大主催のオンライン合同会社説明会を支援

 株式会社ブイキューブは5日、大学主催オンライン合同会社説明会(5月21日開催)に、オンラインイベントプラットフォーム「EventIn」を提供したと発表した。同イベントには、20社の企業、240名の学生が参加。学生が企業の説明を複数見聞きしながら参加先を決められる場を実現したという。

 コロナ禍の採用活動においては、インターンシップや会社説明会、採用選考といったすべての過程でオンラインが活用されるようになっており、大学主催の合同会社説明会もオンライン活用が進んでいる。

 しかし、大学が目指す「学生に多くの企業との接点を持ってもらう」という目標に対して、学生側はごく一部の企業のオンライン説明のみを聞いて途中離脱してしまい、多くの企業との接点を持つに至っていない、という課題が顕在化した。

 その一因としては、既存のオンラインセミナーサービスを用いた開催では、「企業ごとにアクセスURLが異なる」「企業ごとの参加状況がわからない」など、参加者の回遊や交流を想定していないシステムが、学生にとっての行動のしにくさにつながっているのではないかと考えられているとのこと。

 そこで、東京大学キャリアサポート室では、この課題を解消するべく、オンラインイベントプラットフォームであるEventInを活用し、「東大生のためのオンライン業界研究&インターンシップセミナー」を開催した。

 事前に配布されたURLにアクセスするだけで、学生は各企業の会社説明会に自由に出入り可能なほか、1つの画面で、参加企業全体や他学生の参加状況を俯瞰(ふかん)できることから、「もともと興味がある」「名前を知っている」といった企業に加えて、「名前は知らないがほかの学生が多く参加している」「なんとなく気になった」企業についても、企業のテーブルアイコンをクリックするだけで、気軽に説明を聞けるという。

 実際、同イベントには20社の企業と240名の学生が参加しているが、150分間(30分間×4回制+移動時間)のイベント時間中、学生1人あたりの平均訪問回数は7回、合計滞在時間の平均は117分となり、開催側の狙いが達成された。

 イベントの運営を担当した株式会社ここだなでは、「従来サービスと異なり学生の行動の妨げになるような手間・負担がなく、リアル開催のように自由に企業の説明会に出入りでき、イベント中の途中離脱も少なかった」と評価。「オンライン活用が進むニューノーマル採用での課題である、学生が接点を持つ企業の偏りの解消につながった」としている。