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NEC、ファイルサーバー統合管理ソフト「NIAS」にクラウド移行の円滑化を図る機能を搭載

 日本電気株式会社(以下、NEC)は23日、ファイルサーバー統合管理ソフトウェアの最新版「NEC Information Assessment System(NIAS) V4.2」において、機能を強化するサービスパックを提供開始したと発表した。クラウドへの円滑なデータ移行を支援する機能強化などを行っているという。

 NIASは、ファイルサーバー管理に関するさまざまな課題解決を支援するファイルサーバー統合管理ソフトウェア。ファイルサーバーの見える化や不要ファイルの整理によってストレージ容量を削減できるほか、ファイル単位でのアクセス権管理、個人情報を含む重要なファイルの可視化・整理といったセキュリティ対策機能を搭載している。

 今回のサービスパックでは、クラウドへのデータ移行を円滑に進めるための機能強化を行った。まず、移行前の不要データ整理、データ移行、移行後の運用管理の各フェーズでNIASを利用できる、割安なパックライセンスを新たに設定した。このライセンスを利用すると、従来のライセンスと比べて導入コストを40%低減できるという。新ライセンスの価格例は、1TB/3カ月で13万5300円から。

 また、従来版と比較してデータの移行速度を2.5倍向上させており、NECでは今回の速度向上によって、50TBのデータを約9日で移行可能になったとアピールしている。

 加えて、データ移行でNIASを利用する企業からの要望を中心とした機能の改善も実施した。例えば、従来は、データ移行状況などは管理画面にログインして確認する必要があったが、メール通知機能を追加することで、データ移行の画面を確認しなくても移行状況を把握できるようになったとのこと。

 このほか、Internet Explorerの正式サポート終了が2022年6月に予定されていることを受けて、対応Webブラウザを拡充し、Chromium版Microsoft Edge、Google Chromeを動作保証ブラウザに追加している。

データ移行実施画面のイメージ