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NECのファイルサーバー管理ツール「NIAS」、グローバル拠点のファイルサーバーも統合管理可能に

 日本電気株式会社(NEC)は23日、ファイルサーバー統合管理ソフトウェア「NIAS(NEC Information Assessment System)」の新版として、遠隔地を含めた統合管理、クラウドストレージ連携などの機能を追加した「同 V4.1」を販売開始すると発表した。8月9日の出荷開始を予定する。

 「NIAS」は、ファイルサーバーの管理を効率化するためのソフトウェア。ファイルサーバー内を見える化し、不要ファイルの整理によってストレージ容量の肥大化を防ぐほか、ファイル単位でのアクセス権の管理、個人情報を含む重要なファイルの可視化といったセキュリティ対策も行えるという。

 今回の新版では、まず、グローバルに散在する拠点のファイルサーバーについても、全社共通の運用ルールで統合管理できるように機能を強化した。エージェントサーバーが全拠点のファイルサーバー情報を収集し、本社などセンター側に配置したNIAS管理サーバーに集約することで、一括した管理を行えるようにしている。

 また、暗号化機能の利便性を強化するため、NECのファイル暗号化製品「InfoCage FileShell」と連携し、ファイルサーバーに格納された、個人情報を含む重要なファイルのみを定期的に見つけ出して、それらを含んだファイルのみを暗号化できるようにした。

 具体的には、氏名、メールアドレス、住所、電話番号、マイナンバー、クレジット番号といった要素を含むファイルを洗い出せるほか、「機密」「社外秘」など、指定した文字を含んでいるものも抽出可能。さらに、企業独自の追加項目の指定にも対応できるという。

 さらにクラウドサービスとの連携では、以前より対応しているAmazon Web ServicesやMicrosoft Azureに加えて、クラウドストレージのBoxとも連携が可能になった。これにより、オンプレミス環境にあるファイルを見える化・整理した上で、重要なファイルはオンプレミス環境に残しつつ、社外で共有が必要なファイルをBoxへ自動的に移行するなど、ファイルごとの保管・運用場所の最適配置を行えるとのこと。

 「NIAS」の価格(税別)は、基本ライセンスが50万円(1TB)、ファイルサーバーの運用業務をNIAS画面から一元管理するための「リソース管理オプション」が50万円から、個人情報が含まれるファイルを見つけ出す「個人情報検出オプション」が50万円から。