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NECがファイルサーバー管理ツール「NIAS V4.3」提供、Boxへのスムーズなデータ移行を支援

 日本電気株式会社(以下、NEC)は28日、ファイルサーバー統合管理ソフトウェア「NEC Information Assessment System(NIAS)」において、コンテンツクラウド「Box」へのデータ移行機能を強化した新版「同 バージョン4.3」を2月より提供開始すると発表した

 「NIAS」は、ファイルサーバーの管理を効率化するためのソフトウェア。ファイルサーバー内を見える化し、不要ファイルの整理によってストレージ容量の肥大化を防ぐほか、不適切なアクセス権設定の検知と修正、個人情報を含む重要なファイルの可視化といったセキュリティ対策も行えるという。

 今回の新版では、リモートワークの普及などを受けて、ファイルサーバーのクラウド移行ニーズが増加していることから、代表的な企業向けクラウドストレージであるBoxへのデータ移行支援機能を拡充した。

 まず、データ移行前のファイル名やアクセス権の棚卸し機能を提供。Boxの権限に対応できないファイルや、移行できないファイル名を検索して一括修正できるため、データ移行実施時のエラーを低減し、効率的な移行作業を実現する。

 また、移行時のファイル転送速度を従来比約1.4倍に向上させ、移行時間を短縮したほか、万一、移行作業に問題が起きた時でも、Boxからオンプレミスサーバーへの切り戻しを行えるようにしているため、安心して移行作業を行えるとのこと。

 さらに今回は、利用企業から、「承認者が複数いる場合も組織内のルールに応じてワークフローを設定したい」という声が多数寄せられたことを受け、複数人の承認が必要となる多段承認機能を追加している。

 なおNECでは、2月9日に「NIAS」を紹介するオンラインセミナーを開催する。参加費用は無料(事前登録制)。