ニュース

NEC、複数拠点のファイルサーバーを整理できる「NIAS V3.1」

 NECは9日、ファイルサーバー整理ソフトの新版「NEC Information Assessment System V3.1(以下、NIAS V3.1)」を発売した。

 ファイルサーバー内の不要ファイルを検出、整理するためのソフト。新版では、各拠点に分散配置された複数のファイルサーバーを各拠点の管理サーバー上で集計分析し、この結果を1台の統合管理サーバーで集計・閲覧できるようになった。これにより、管理可能なファイルサーバー容量は従来比20倍の1PBまで拡大し、大規模ファイルサーバーの統合管理が実現する。集計結果を表示するまでの速度も、管理サーバーからインターネット経由で各拠点へ接続して集計する従来の構成と比較して、約10倍となっている。

 併せて、画面デザインを一新し、操作性・視認性を向上した。運用管理ソフトの経験が浅い利用者でも、マニュアルなしで直感的に利用できるという。また、最も効果が高い整理条件を推奨する「おすすめ整理」機能を新搭載。整理後の削減効果や前回検査時からの差分などをワンクリックで確認できるアシスト機能を充実させた。

管理画面例

 そのほか、アクセス権限設定やクォータ設定などのファイルサーバー割り当て業務を効率化する「リソース管理オプション」を発売。フォルダの新規作成から、利用容量を設定するクォータ設定とアクセス権限割り当てまでの一連の作業をNIAS V3.1から一元的に管理できる。NIAS V3.1の管理画面から直接、Active Directoryのユーザー・セキュリティグループの新規作成・修正も行えるようになった。大規模な組織での人事異動や組織改編時に発生する大量の各種設定といった管理作業負荷を削減できるという。

 価格は、NIAS V3.1本体が50万円(税別、容量1TB)から、リソース管理オプションが50万円(同)から。いずれも5月30日から出荷する。

川島 弘之