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NEC、利用状況を“見える化”できる中小規模向けのNAS製品「iStorage NS300Ri」

 日本電気株式会社(NEC)は3日、ファイルサーバー管理ソフトウェアを標準搭載した中小規模システム向けのファイルサーバー「iStorage NS300Ri」を発表した。価格は52万8000円(税別)からで、同日より販売を開始する。

 NS300Riは、1Uラック型筐体の中小規模向けファイルサーバー。ストレージは3.5型SATA HDD×4(最大32TB)を搭載し、最新の第2世代Xeonスケーラブル・プロセッサーの採用や、高速データ転送可能なメモリを最大256GBまで搭載可能にすることで、従来比約16%の性能向上を図った。

iStorage NS300Ri

 最大の特徴はファイルサーバー統合管理ソフトウェア「NEC Information Assessment System(NIAS)」の見える化機能を標準搭載する点。ファイル使用状況のログを分析することでデータ増加予測を提示し、ファイル整理やハードウェア増設タイミングの検討を支援してくれる。ソフトウェアはあらかじめインストールされた状態で出荷するため、利用者はすぐにNIASの見える化機能を使用可能だ。

 なお、容量削減やアクセス権管理など、NIASのその他機能を利用したい場合は、ライセンスを購入すれば、再インストールすることなくスムーズに利用を開始できるとのこと。

NIAS 見える化画面例

 さらに、システムの構成情報や稼働状況を収集し、定期的にサーバー状況を報告する「サーバ診断カルテ」機能を利用可能。CPUやメモリ、HDDなどに加え、ハードウェアログに対しても診断コメントを提供することで、トラブルの兆候・傾向を可視化し、事前対処を支援するとした。

 加えて、NIASとの連携により、毎日管理画面を見られない管理者へ、容量整理の支援や、バックアップタスクが正しく実行されているかなどを監視し通知するといった、ファイルサーバーの運用管理業務の支援も行える。