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機械メーカーのマックスがNECのファイルサーバー統合管理システム「NIAS」導入、サーバー基盤のデータ肥大化を改善

 SCSK株式会社は2日、ステープラーで知られる機械メーカーのマックス株式会社が、日本電気株式会社(NEC)との協業により、データセンターにNECのファイルサーバー統合管理システム「NIAS(NEC Information Assessment System)」を導入したと発表した。SCSKでは、マックスでの「NIAS」のPoC(概念実証)実施による効果検証と評価、「NIAS」の販売、導入構築作業などを担当している。

 マックスでは自社のDXを推進するうえで、既存業務プロセスの見直しと従業員の満足度向上を目指すため、業務負荷の要因となっていた紙文書の70%削減を目標として、業務文書の電子データ化を推進していた。しかし電子データ化を進めるにあたり、サーバー基盤の保存データが肥大化して容量が逼迫(ひっぱく)。あわせて、多量に存在する古いデータなど、会社の情報資産をどのように取捨選択するかといった新たな課題も発生したという。

 そこで、SCSKが提案する「NIAS」の導入で期待される改善策を採用した結果、自動的なデータ整理によってサーバー基盤のデータ肥大化を改善(10TB削減)。ファイルの利用状況把握による情報資産管理の適正化、セキュアなアクセス管理による不要な管理プロセスの排除なども実現したとのこと。

 マックスでは、「NIAS」の検査結果を基に利用状況をグラフィカルに可視化し、問題点の把握によってデータ肥大化の改善に大きな効果を上げたほか、長期間未使用のデータ、サーバー占有率の高い大容量データを識別して各部門の管理者に個別で通知し、管理者がファイルの確認・整理を行うことで、不要ファイルの削除を促進できた効果も大きいとした。

 さらに、サーバー基盤のフォルダごとのアクセス権をワンクリックで可視化し、利用者を管理する機能などにより、アカウント棚卸しの利便性が向上したため、従来はアカウント数に応じて数十時間を要していた棚卸し作業も数分レベルで確認・変更できるようになった点も、大きく評価している。