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NTTデータ先端技術の統合運用管理ソフト「Hinemos」、ServiceNow連携機能を強化

 NTTデータ先端技術株式会社は、統合運用管理ソフトウェア「Hinemos」におけるServiceNow連携機能を強化し、5月下旬より提供開始すると発表した。これにより、IT Operations Management(ITOM)分野とIT Service Management(ITSM)分野でのServiceNowによるITサービス運用の一元管理、ならびに全体最適化を推進するという。

 Hinemosは、エンタープライズシステムの運用管理に必要となる、さまざまな機能を備えた統合運用管理ソフトウェア。サーバー機器やネットワーク機器、さまざまなアプライアンス装置、各種仮想化やクラウド環境からあらゆる情報を収集・蓄積し、機器やサービスの死活状態の監視、パフォーマンス管理を行うとともに、業務フローの自動化制御など、システム運用を支える機能をワンパッケージで提供している。

 そのひとつとして提供されているServiceNow連携機能では、ITOM分野やITSM分野において、ServiceNowを複数システムにおける統合コンソールに位置付け、個々のシステムの「収集・蓄積」「監視・性能」「自動化」をHinemosが行いながら、ServiceNowとの橋渡しを実行することで、ITサービス運用の全体最適化を実現しているという。

 今回はこうした連携機能において、新たにCMDB連携機能を追加した。Hinemosが自動的に取得・保持する、CPUやNICなどのデバイス情報、RPMパッケージやWindowsプログラムといったソフトウェア情報の構成管理に必要な情報を、ITOM Visibilityの機能であるService Graph Connectorを用いて、ServiceNowのCMDBと自動連携する。これにより、鮮度の高いCMDBの一元管理が可能になるとのこと。

 また、ServiceNowのフローからHinemosのジョブネットやイベント取得など、双方向の連携を行う機能を提供する。この機能を用いると、運用プロセスの管理の効率化とサービスレベルの向上を実現。ServiceNowのフローの中において、Hinemosを介し、WinActorのシナリオを含む業務フローを制御できるようになる。

 さらに、これまで提供していたイベント、インバウンドイベント連携において、MIDサーバー(中継サーバー)経由での自動登録に対応し、エンタープライズシステムからServiceNowへのインターネットを介する通信を、MIDサーバー経由に集約可能になるとした。

 NTT先端技術では、こうした両製品・サービスの連携強化により、システム運用における人員の作業コスト低減と、運用プロセスの管理の効率化、サービスレベルの向上を実現するとアピールしている。

 なお、これらの強化機能については、Hinemosサブスクリプションおよび、導入設計・構築支援サービスにて提供される予定で、ServiceNowと共同で導入を推進し、2025年までに500本の販売を目指すとのこと。