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Snowflake、「Cortex Code」などAIプロジェクトの実運用を支援する新サービスを発表

 米Snowflakeは現地時間3日、使いやすいツールや相互運用可能な環境、信頼性の高いAIエージェントにより、データやAIプロジェクトを構想から実運用へ、より迅速に移行できる新たな製品群を発表した。

 一般提供を開始した「Cortex Code」は、エンドツーエンドのエンタープライズ開発を自動化、迅速化するデータネイティブのコード生成エージェントで、エンタープライズデータの文脈を深く理解して動作するエージェントを提供する。

 Cortex Codeは汎用コード生成アシスタントと異なり、ユーザーのSnowflakeデータ、コンピューティング、ガバナンス、運用の文脈を理解する。カスタマイズが可能で相互運用性があり、Snowflake環境やローカル開発者環境など、どこでも利用できるように設計されている。また、既存のワークフローに自然に組み込むことができ、信頼性と安全性を損なうことなく、設計から展開、最適化、運用まで、開発ライフサイクル全体をサポートする。

 Cortex Codeは、まもなく一般提供が開始される「Cortex Code in Snowsight」により、Snowflakeプラットフォーム内またはCortex Code CLIを通じて、VS CodeやCursorなどユーザーが普段使用するターミナルやコードエディター内で使用できる。バイブコーディングの新機能を導入することで、企業によるAIの採用や展開を阻む障壁を取り除く。

 さらに、Vercelのv0との連携(まもなく一般提供開始)により、スタック全体でAIを活用したデータワークフローの構築、展開、管理が容易になる。開発者からアナリストまで誰でも、機能豊富なAIアプリを自然言語で構築し、Snowpark Container Servicesを通じてSnowflake内で安全に展開できる。

 また、Snowflakeでは、セマンティックビューの作成や管理を自動化するAI駆動型のサービス「Semantic View Autopilot」も一般提供を開始した。AIエージェント間におけるビジネス指標の共通理解を図ることで、一貫した信頼性の高い成果をもたらす。

 Semantic View Autopilotは、AIのハルシネーションを最小限に抑えるとともに、数日を要していたセマンティックモデルの構築を数分に短縮し、市場投入までの時間を短縮して、競争上の優位性を実現する。Snowflakeの既存のエンタープライズグレード基盤を拡張し、Snowflake IntelligenceなどのAIシステムが、企業の最も貴重なデータを直接活用しながら、信頼性やガバナンスを確保しつつ大規模に安定して稼働させる。

 管理されたセマンティックビューを自動的に構築、最適化、維持することで、ミスが発生しやすい手作業によるセマンティックモデリングの必要性を排除し、AIエージェントを安心して利用できないといった課題に対処する。

 これは、エコシステムリーダー間で共通のセマンティックレイヤーを標準化するオープンセマンティックインターチェンジ(OSI)といったSnowflakeの取り組みに基づいており、OSIはエコシステム全体でビジネスロジックを共有できる接続性を提供する。Semantic View Autopilotでは、これを作成して継続的に維持するインテリジェンスが加わり、あらゆる場所に存在するデータのための、信頼性と拡張性のあるAIの接続レイヤーとなる。

 さらに、まもなく一般提供を開始するSnowflake Postgresの機能強化により、AIデータクラウド内でのネイティブ稼働を実現し、トランザクション、分析、AIのユースケースを単一の安全なプラットフォームに集約できるようになる。

 Snowflakeでは、多くの組織がトランザクショナルデータベースと分析データベースを別々のシステムで管理しているが、こうした旧来の手法ではシステムをつなぐ複雑なパイプラインに頼らざるを得ない状況となっており、高コストや開発の遅延、リスクの発生、インサイト獲得の遅れにつながっていると説明。Snowflake Postgresは、こうしたパイプラインを取り除き、トランザクション、分析、AIのユースケースを単一のエンタープライズ対応プラットフォームに集約するとしている。

 Snowflake Postgresは、オープンソースのPostgreSQLとの完全な互換性により、コードを変更することなく、既存のアプリをSnowflakeに移行できる。重要なAIやアプリを構築し、自社の業務から得られる最新データを利用してビジネスパフォーマンスやトレンドを分析し、レコメンデーションや予測といったAI機能を、共通のデータからシステム間で移動させることなく構築できる。