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NTTデータ先端技術、生成AIを活用した統合運用サービス群を提供 第1弾ではイベント管理の省力化などを支援

 NTTデータ先端技術株式会社は1日、「INTELLILINK 統合運用ソリューション」を、AIドリブン運用を実現するソリューションへ刷新し、同日より提供開始すると発表した。生成AIの活用によって運用担当者の作業負荷の軽減や属人化の排除を図るという。

 新たな「INTELLILINK 統合運用ソリューション」は、ITシステムのライフサイクルすべてを網羅したサービスとなる。具体的には、運用管理ツールの「Hinemos」や統合業務プラットフォーム「ServiceNow」といった運用コアツールの提供、および、NTTデータ先端技術がこれまで培ってきた運用ノウハウやITILなどの運用メソドロジーをベースとし、ITシステムの提案や運用開始後の継続的改善を実施するとした。

 また各サービスでは、生成AIを活用したAIドリブン運用の実現により、運用の標準化や自動化を実現するとともに、運用の高度化を図り、ITシステム運用の「品質向上」「アジリティ向上」「コスト低減」に寄与するとのこと。

 なお、サービスの第1弾としては、「ITSM/AIOpsアセスメントサービス」「イベント管理省力化サービス」「インシデント対応迅速化サービス」「運用自動化ファクトリー」の4つを8月1日より提供開始し、今後も順次拡充する予定。

 このうちITSM/AIOpsアセスメントサービスは、ServiceNow等を用いてすでにITSM(ITサービス管理)を導入済みの企業向けのサービスで、ITILの標準的なプロセスを基に、実際のITSM導入経験で得たノウハウも含めたアセスメントを実施し、運用の標準化と自動化における現状の課題を抽出する。あわせて、生成AIを活用した運用の高度化を含めた改善案を提示するという。

 イベント管理省力化サービスは、生成AIを用いて、各種システム監視製品(Hinemos、JP1等)で検知したイベント情報を基に高度な運用の実現を支援するもの。イベントを基にアラートやインシデントを自動起票するとともに、イベントから起票されたアラートの要約や、発見したイベントに対する自動修復タスクの実行、特に注目したいイベントのみのリスト化、といった機能を提供する。

 3つ目のインシデント対応迅速化サービスは、システム運用で蓄積されたインシデント情報を、生成AIを用いて有効活用することにより、運用の効率化や品質向上を実現するものだ。サービスでは、インシデントを基にした対応策の提案と、インシデント対応後のドキュメント作成などの機能により、インシデント管理における対応工数の削減、属人化の排除を実現するとしている。

 最後の運用自動化ファクトリーは、AI活用を前提に、各種運用現場での課題と目標設定を整理し、継続的改善を支援するサービスで、要求された運用スクリプトの提供と、運用改善方式の提示を行う。NTTデータ先端技術では、ユースケースとして、故障自動復旧や、運用SaaS連携を挙げている。