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シスコ、Web会議ツール「Webex」のアップデートを発表

 シスコシステムズ合同会社(以下、シスコ)は17日、Web会議ツール「Webex」について、企業や組織がシームレスにコラボレーションし、従業員とカスタマーのエクスペリエンスを変革する一連のイノベーションを、デジタルコラボレーションイベント「WebexOne」において発表したことを紹介した。

 新しいWebexは、通話と会議、メッセージングに1つのアプリで対応でき、つながって作業をこなすために単一の安全な場所を提供すると説明。新たな機能として、ノイズ除去と音声強調、文字起こしとクローズドキャプション(字幕)、ハイライトとアクションアイテムの強調、強化されたビデオレイアウトとWebexハドル(クリック1回で自動的に会議開始)などを追加した。

 また、メッセージングや新たな通話機能における数々のAI機能により、最重要事項に専念することを支援。新たなアナリティクス機能(Webexグラフによって強化されたPeople Insight)により、個人、チームや企業/組織に向けた高度にパーソナライズされたインサイトと、すぐに行動に生かせる推奨を提供するとしている。

 このほか、日本語を含む9つの言語に対応したリアルタイムの翻訳、体の動きの認識によるミーティング中のジェスチャーと没入型の共有機能も発表した。これらの機能は今後、数カ月で利用できるようになるとしている。

 新たなWebexデバイスとしては、顔認証や占有メトリクスなどのインテリジェント機能を備えるUSBカメラ「Webex Desk Camera」や、1つのデスクやコンピューターを複数人でシェアするホットデスキングのオフィス環境に向けた「Webex Desk Hub」、ノイズキャンセル機能やバーチャルバックグラウンド、顔認証などの機能を備えるオールインワンデバイス「Webex Desk」の3製品を発表した。

 また、Webexミーティングにおいて、簡単にサードパーティのアプリケーションを追加して連携できる「Webex App Hub」も発表。Webex App Hubにはすでに、Box、Dropbox、Salesforce、ServiceNow、MIRO、Workplace for Facebookとの連携が組み込まれている。

 さらに、新たなコンタクトセンター「Webex Contact Center」は、事業者、顧客とエージェントに新しいメリットをもたらし、最小規模のコンタクトセンターから数千のエージェントを持つクラウドコンタクトセンターまで、あらゆる規模の事業者の堅牢性を初日から確保できるようになるとしている。