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インテック、顧客企業のEDIシステム移行を支援する新たなネットワークサービスを提供

 株式会社インテックは8日、EDIアウトソーシングサービス「EINS/EDI-HubNex」、およびデータ連携プラットフォームサービス「TEDIOS」に新たなEDIネットワークサービスを追加し、2021年4月より順次提供すると発表した。

 EDIシステムとしてはこれまで、INSネット(ISDN)デジタル通信モードが広く活用されてきたが、2024年1月にサービスの提供終了および電話網のIP化が予定されており、既存のレガシーEDIが使用できなくなってしまう。

 インテックではこうした背景から、今回、EDIネットワークサービスメニューに、1)AnserDATAPORT接続サービス、2)閉域IP網ネットワークサービス(モバイル)、3)TLSアクセラレータ、の3種類を追加し、顧客企業のEDIシステム移行を支援するとした。

 新サービスのうち1)は、多くの金融機関が採用を予定している、NTTデータのファイル伝送サービス「AnserDATAPORT」との接続サービス。これを利用すると、インテックのEDIサービスの利用ユーザーは、個別に接続環境を構築するよりも簡易、迅速かつ安価にAnserDATAPORTとの接続を実現できるため、より利便性の向上を図れるという。

 2)は、INSネット・電話網に代わるネットワークインフラとしてすでに提供されている、専用線接続による統合型閉域ネットワークサービスに、EDI専用メニュー「MVNOのLTE網によるアクセスサービス」を追加した完全閉域モバイルネットワーク。インターネットEDIへの移行が困難な取引先向けのサービスとして、INSネット・電話網からの移行を速やかに支援するとした。

 3)は、2)と同様に、インターネットEDIへの移行が困難な取引先向けに提供するサービス。TLSアクセラレータ導入企業は、既存の全銀TCP/IP手順システムの変更を最小限に抑えて、INSネット・電話網に代わるインフラとして、インターネットEDIを利用可能になるとのことで、インテックでは、既存環境に導入するTLSアクセラレータを利用した通信環境構築を、パートナー企業との協業によって推進することを検討している。

 インテックではこれらのサービスメニューの追加により、EINS/EDI-HubNexおよびTEDIOSの利用企業、ならびに新規で導入を検討している企業が、2022年12月末までに、INSネット・電話網を利用したEDIシステムから、アウトソーシングサービス、クラウド型のEDIサービスへの移行を完了できるよう、取り組みを進めるとしている。