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TIS、SaaS型EDIサービス「TEDIOS-Ⅱ」に「インターネットに対応した全銀TCP/IP手順」のオプションを追加

固定電話のIP網移行に向け、従来型EDIの代替手段を提供

 TIS株式会社は24日、SaaS型EDI(Electronic Data Interchange)サービス「TEDIOS-Ⅱ(TIS EDI Ondemand Service Ver.2 by ACMS Apex)」に、6月1日から「全銀協標準通信プロトコル(TCP/IP手順・広域IP網)」に準拠した「インターネットに対応した全銀TCP/IP手順」のオプションを追加すると発表した。

 現在もEDIの通信インフラとして固定電話網が多く利用されているが、NTT東日本・西日本では2017年10月17日に固定電話のIP網への移行スケジュールを発表しており、これにより2024年1月からは固定電話網を利用した従来型のEDIが行えなくなることから、金融業、製造業、流通業などで、インターネットEDIなどへの移行が課題となっている。

 そこで、TISではTEDIOS-Ⅱに、「インターネットに対応した全銀TCP/IP手順」のオプションを追加。また、より安全にインターネットEDI対応を実現するために、TISインテックグループの株式会社インテックが販売する「EINS/PKI+」(パブリックウェブサーバー証明書およびプライベートクライアント証明書)もオプションメニューとして提供する。

 TISでは、一般社団法人情報サービス産業協会(JISA)が作成した「全銀協標準通信プロトコル(TCP/IP手順・広域IP網)に準拠した利用ガイドライン」に沿って、JISA会員企業内で実施した相互接続試験に参加し、TEDIOS-Ⅱが当該各社のEDIパッケージ・EDIサービスと相互接続することを確認した。そのため、接続先がさまざまなパッケージ・サービスを利用している場合にも、スムーズな移行を実現できるとしている。

 TEDIOS-Ⅱの提供価格(税別)は、初期費用が200万円から、月額利用料が45万円から。初期費用、月額利用料とも、システム構成、利用オプションにより変動する。

 TISは、従来型のEDIを利用する企業向けにTEDIOS-Ⅱを提供していき、2024年までに50社の導入を目指す。