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インテック、INSネットをモバイル回線に移行してEDI2024年問題を解決する「閉域モバイルサービス」を提供

 株式会社インテックは3日、EDIアウトソーシングサービス(以下、EINS/EDI-Hub Nex)およびデータ連携プラットフォームサービス(以下、TEDIOS)に、LTE網を活用したネットワーク接続メニュー「閉域モバイルサービス」を追加すると発表した。

 今回、閉域モバイルサービスを、EINS/EDI-Hub NexおよびTEDIOSに追加したことで、EDI(電子データ交換)やEB(エレクトロニックバンキング)など、企業間での受発注などのデータ交換をモバイル回線で利用できるようになる。

「閉域モバイルサービス」の提供イメージ

 閉域モバイルサービスを利用することで、これまでインテックのEDIサービスを利用している顧客は、INSネットとダイヤルアップルータを、モバイル回線とモバイルルーターに変更することにより、これまでと同程度のEDI環境を実現できる。

 これにより、2024年1月に予定されているISDN(INSネット ディジタル通信モード)のサービス終了に伴って、既存のレガシーEDIが使用できなくなる「EDI2024問題」を解決できる。

 インターネットを利用したEDIで必要となる、電子証明書や機器の設置が不要なため、電子証明書の発行や定期的な入れ替えも発生しない。あらかじめ決められたモバイルルーターのみ接続可能で、閉域接続のためインターネットに対するセキュリティ対策も必要ない。

 既存の全銀TCP/IPソフトがそのまま利用可能なため、プロトコル変更をすることなく、移行に伴う変更を極小化できる。通信速度は、全銀TCP/IPで最大2Mbps(INS回線の約30倍)が見込めるため、業務効率が向上する。

 閉域モバイルサービスの利用には、インテックEDIサービス契約者と接続先にそれぞれ利用料が必要。サービスの価格(税込)は、契約者向けの初期料金が27万6000円から、月額料金が3万3000円から。接続先向けの初期料金が12万3000円から、月額料金が2万1000円から。