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ラクスの経費精算クラウド「楽楽精算 Ver.9.8」、Amazonビジネスや出張手配サービスとの自動連携が可能に

 株式会社ラクスは26日、クラウド型経費精算システム「楽楽精算」の新版「同 Ver.9.8」を提供開始したと発表した。アマゾンジャパン合同会社のビジネス購買専門サイト「Amazonビジネス」、およびAIトラベル株式会社の出張手配自動化サービス「AI Travel」との自動連携に対応している。

 今回の強化のうちAmazonビジネス連携では、楽楽精算からAmazonビジネスを開き、商品を選択して承認依頼ボタンを押下すると、楽楽精算へと遷移し、Amazonビジネスで選択した商品の内容にて、楽楽精算上に事前経費申請の明細を自動作成することが可能になる。また、商品の選択から7日間はAmazonビジネス上で在庫の確保、価格の維持が行われ、楽楽精算上での事前経費申請の承認が完了した後に、Amazonビジネス上で商品が自動で発注されるとのこと。

 あわせて、Amazonビジネスの購入履歴も楽楽精算へと自動連携されるので、経費精算時の申請者の手間を大幅削減するとともに、商品の価格や個数の記載ミス削減、購入明細の見える化や購入経路の統制などにもつながるとしている。なお、この連携機能によって請求書払いが可能になるため、従業員の立て替え精算がなくなり、支払いや小口現金管理の手間を削減できるとのことだ。

 一方、AI Travelの予約履歴との自動連携では、出張精算の工数削減と内部統制強化を実現できるという。従来の出張精算では、申請者は出張に利用した宿泊先や交通機関の情報を、宿泊予約サイトや乗り換え案内等を見ながら1つずつ入力するという手間が発生していた。また経理担当者も、申請者から上がってきた精算内容が正しいかどうかを確認し、各旅行会社、宿泊先や立て替え精算した従業員へ支払い処理をする工数がかかっていたとのこと。

 しかし今回の連携により、AI Travelで手配した航空券や新幹線チケット、宿泊施設などの情報は楽楽精算へと自動連携されるため、出張精算の内容確認・承認・差し戻し・支払いまでを楽楽精算上で完結可能になる。これによって、従来以上に出張精算業務を効率化できるとした。

 AI Travelで手配した予約履歴の一覧は楽楽精算に自動で取り込まれ、該当する履歴を選択すれば、そのまま出張精算画面に反映される仕組みで、領収書や請求書の転記の手間を削減。伝票起票時に連携されたデータである「出発」「到着」「金額」「往復」「予約番号」「商品番号」は編集できないことから、手入力による記載ミスや不正を防止できる。また会社一括での請求書払いが可能となるので、こちらの連携でも、支払いや小口現金管理の手間を削減可能としている。

 このほか今回は、経費精算の申請・承認だけでなく、稟議(りんぎ)や押印申請などもクラウド上で電子化できる「汎用ワークフロー」機能が強化され、各ワークフローに目的や部門に応じたカテゴリを設定可能となった。

 複数のワークフローが目的や部門などのカテゴリ別に表示されるようになることで、使いたいワークフローをすぐに見つけられるようになるほか、申請者からの、「どのワークフローを選べばよいかわからない」といった問い合わせの削減にもつながり、経理担当者の負荷軽減を実現するとのこと。