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富士通SSL、ローコード開発基盤「OutSystems」を販売 蓄積した社内ノウハウを生かして顧客の活用を支援

 株式会社富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(以下、富士通SSL)は9日、ポルトガルOutSystemsが開発するローコード開発プラットフォーム「OutSystems」を販売開始すると発表した。

 「OutSystems」は、直感的なUIにより高速開発を実現するローコード開発プラットフォーム。63種類の画面テンプレート、132種類のUIコンポーネントを標準提供し、CSSやJavaScriptによる拡張を可能にすることで、UI開発における制約を軽減しており、実市場ニーズにあったUIを用いて、多様な表現に応えられるという。

 また、デバイスのセンサーや機能との連携もローコード開発で実現でき、サーバーロジックとの非同期連携、ローカルストレージを利用したオフライン機能開発も標準でサポートしている。

 さらに、Webとモバイル環境向けの開発支援機能、3000以上のオープンソースライブラリ(Forge)による機能拡張にも対応。こうした機能によって、コーディング作業のほとんどを画面操作によって可能にしており、俊敏なシステム開発を実現するとした。

 一方で富士通SSLは、高速開発を行うには、システムの全体像を理解し、各開発工程を最適化するアプローチがエンジニアに求められると説明。「OutSystems」の利点を最大限に生かすため、積極的に社内実践とノウハウを蓄積していくとともに、提供するサービスを通じて、利用企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)実現を支援するとしている。

 なお富士通SSLでは、10年以上にわたりアジャイル開発に取り組んでおり、社内コミュニティの設立や、スクラム実践・アジャイル開発事例の中で、高速開発のノウハウを蓄積してきたほか、2020年4月には、迅速なソリューション開発、ならびに高速開発を実現するエンジニアを育成するため「ソリューション開発道場」を設立。その開発環境として「OutSystems」を活用しているとのことだ。

 「OutSystems」の価格は個別見積もり。富士通SSLでは、4年間で4億5000万円の売り上げを目標としている。