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横浜銀行がAIシステム開発API「KIBIT - Connect」を導入、営業応接記録システムとAIの連携を実現

 株式会社FRONTEOは2日、横浜銀行が、FRONTEOの自然言語処理AIエンジンをAPIで提供する「KIBIT - Connect」を導入したと発表した。同行では、自社の営業応接記録システムに同APIを採用し、営業店の担当者と顧客の会話などの面談記録を一元管理しているとのことだ。

 横浜銀行では、日々大量に作成される営業応接記録をCRMシステム上に保管しており、記録内容がコンプライアンスの観点から問題ないかをモニタリングしている。しかし、そうしたモニタリングの工数は膨大である上、重要な取引をいち早くチェックすることが求められるため、人のみのチェックでは、工数や網羅性などの点で課題があったという。

 そこで今回は、これまでもモニタリング業務で活用してきたAIエンジンの「KIBIT」を活用すべく、営業応接記録システムとKIBITの連携をシームレスにする「KIBIT - Connect」を導入した。

 KIBITによって営業応接記録を解析し、重要度の高い順に記録を並び替えることで、業務の効率化や網羅性を高められるようになるが、「KIBIT - Connect」の導入により、システム上でデータの収受がスムーズに行われ、記録の解析やスコアリングが可能となるため、モニタリング担当者のチェック業務の運用フローをこれまでより短縮できるとのこと。

 またモニタリング担当者が、しきい値を超えた記録を特に重点的に確認し、対応の判断をしていく仕組みにより、モニタリングの網羅性を高めた上で、適切な対応を早期に行えるようになるとしている。

 なお「KIBIT - Connect」は、横浜銀行内の各種システムとも接続されており、営業応接記録のモニタリングだけでなく、その他の業務への活用も進めていくとのことだ。