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過去の災害事例から建設現場のリスク削減を支援――、FRONTEOの危険予知ソリューション「兆KIBIT」

 株式会社FRONTEOは31日、建設現場向けの危険予知ソリューション「兆(きざし)KIBIT」の提供を開始したと発表した。三井住友建設株式会社の協力を受けて開発した危険予知システムをベースに、今回、製品化されている。

 「兆KIBIT」は、建設現場における災害リスクに対し注意喚起を行う危険予知AIシステム。兆KIBITに当日の作業内容を入力すると、事前に学習させておいた過去の災害事例から、作業内容に類似した事例を関連性の高い順にスコアリングして提示することができる。

 キーワード検索とは異なり、入力した言葉と事例に含まれる言葉が完全に一致していなくても、類似した意味合いで使用されている言葉があれば、AIが「関連性高」として判断してくれるという。

 これを利用すると、建設現場で朝礼時に行われる危険予知(KY)活動において、スコアの高い順にその日の事故リスクを作業員に伝達し、注意を喚起できるほか、具体的な対処法も作業員に伝達可能とした。

 また、経験の少ない作業や、急な作業内容変更の場合にも想定される事故リスクを迅速に把握でき、形式的になりがちな注意喚起を、より実質的なものへと改善していけるとのことだ。