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富士通、新川崎の事業所内にローソンの“レジなし実験店舗”を2月26日オープン
マルチ生体認証技術の適用を含めた実証実験を実施
2020年2月18日 12:23
富士通株式会社は18日、富士通新川崎テクノロジースクエアにおいて、株式会社ローソンのレジなし店舗「ローソン富士通新川崎TS レジレス店」がオープンすると発表した。なお同店舗には、株式会社富士通研究所が開発した、手のひら静脈と顔情報のみで本人を特定し、非接触で認証できるデジタル技術(以下、マルチ生体認証)が、3月16日より導入されるとのこと。
この店舗は、店舗スタッフの負担軽減と、レジに並ばずに買い物ができる来店客の利便性向上を目的とした、“レジなし店舗”の実験店。来店客のレジ待ちのストレスを解消することにより、ピーク時の販売機会ロスを削減し、店舗売上の増加に貢献することや、レジ業務削減によって店舗スタッフの負担を軽減し、接客業務を強化するなど、店舗運営を効率化できるかどうかを検証する。
来店客は事前にスマートフォンアプリをダウンロードしクレジットカードの情報を登録した後、アプリに表示されたQRコードで入店。店内では、設置されたカメラや重量センサーを用いて来店客や商品を判別し、退店時に自動で決済が完了する仕組みとなっている。こうしたレジなし店舗の運営システムとしては、米VCOGNITION TECHNOLOGIESの「Zippin」を採用。決済アプリの開発は、ローソンの子会社である株式会社ローソンデジタルイノベーションが担当する。
また3月16日以降は、QRコード認証端末に加えて、手のひら静脈認証と顔認証を組み合わせたマルチ生体認証端末を入場ゲートへ設置する。来店客は、手のひらを認証端末にかざすだけで、顔認証を意識することなくスムーズに入店できるようになるが、スマートフォンをもたずに手ぶらで買い物できるようになることによって、来店客の利便性向上が図れるかを検証するとのことだ。
実証実験の期間は、2020年2月26日から5月25日まで。営業時間は平日9時~17時で、土曜日・日曜日・祝日は休業する。またオープン初週(2月26日~2月28日)は、14時から3時間の営業を予定する。
なお富士通では、2021年3月末までにマルチ生体認証の製品化、および年齢確認技術への応用を検討し、年齢制限のある商品についても、レジなし店舗で販売できるように推進する計画。さらに、今回の実証実験の結果や、来店客の動き・動作時間・購買動機・再来店意欲などを調査・分析し、売上増加への効果検証や来店客目線での課題整理を行って、ローソンが目指す、一般顧客向け実証実験店舗の展開を支援するとしている。