ニュース

NECとローソン、インドネシア国内の店舗にてオペレーション改善に向けた実証実験

 日本電気株式会社(以下、NEC)と株式会社ローソンは24日、インドネシア国内のローソンGraha Tamiya(グラハ タミヤ)店において、デジタル技術を活用した店舗オペレーションの効率化と、売上向上に向けた実証実験を開始すると発表した。期間は8月25日から9月30日まで。

 この実験では、NECが持つ、映像分析やIoTセンサーをはじめとするセンシング技術といった、店舗業務向けのシステム/ノウハウを活用。店舗オペレーション、顧客の購買動向、店舗機器の電力使用量の可視化を行い、店舗オペレーションの効率化と売上向上の検証を行うという。

 具体的には、映像からレジ待ちの人数や平均時間、店舗従業員のオペレーション状況を分析し、店舗従業員のオペレーションにおける改善点を可視化して、その適正化と改善施策の検証を実施する。また、店舗従業員のタスク進捗状況を可視化し、売上との相関や売上最大化を図るための施策の検証も行うとした。

 さらに映像をもとに、店舗前通行量、来店者数、来店者属性(年齢・性別)、非購買人数、商品棚ごとの顧客滞在時間、顧客の店内行動動線を可視化し、売上との相関や売上最大化するための施策を検証するとのこと。

 一方のセンシング技術では、冷蔵庫内の温度、ドアの開閉状況や、調理機器、コーヒーマシンなどの電力利用状態から、店舗機器の電力使用量および使用状況を可視化。機器使用量の省エネルギー化と経費コントロールの検証を行うという。

 なおローソンは、2011年にインドネシアに進出し、2020年7月末時点で同国内にて71店舗を展開している。同社は今回の実験の結果をふまえ、インドネシアをはじめとするアジアの店舗において、デジタル技術を活用した店舗業務適正化・売上の改善を図る考えだ。

ローソンGraha Tamiya店