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HPE、AMD EPYC 7002プロセッサを搭載するラック型サーバー2製品を提供

仮想化やHPC、SDSなど5つのワークロードに適用範囲を拡大

 日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下、HPE)は16日、最新世代のx86サーバー「HPE ProLiant Generation 10(Gen10)」のラインアップに、第2世代AMD EPYC 7002プロセッサ(開発コード名:Rome)を搭載した2モデルを追加すると発表した。1Uラック型の「HPE ProLiant DL325 Gen10 Plus」、2Uラック型の「同 DL385 Gen10 Plus」を提供開始する。

 新製品はいずれも、EPYC 7002の最上位モデル(最大3.4GHz、64コア)の搭載可能にしたほか、9%高速化した3200MT/sメモリ、PCIe 4.0サポートによるI/Oの高速化などにより、総合的なパフォーマンス向上を実現しているという。

HPE ProLiant DL325 Gen10 Plus
HPE ProLiant DL385 Gen10 Plus

 またDL325 Gen10 Plusは、1Uラック型の設計を一新しており、ストレージ搭載容量を従来モデルの2.4倍(最大24SSDドライブ、367.2TB)に強化。同等サイズの製品の中でもっとも高いストレージ拡張性を提供するとした。

 一方で2Uラック型のDL385 Gen10 Plusにおいても、新プラットフォームの性能が最大限に発揮されるよう設計を一新したとのこと。

 なお新モデルはいずれも、ハイブリッドIT環境のデータセンターで運用される、仮想化環境、HPC、ビッグデータ分析、ソフトウェア定義ストレージ(SDS)、テレコム/NFV(Network Functions Virtualization)といった5つのワークロードを意識して開発された。

 仮想化では、仮想マシン(VM)密度が最大化された仮想化環境の基盤として活用でき、サーバーリソースの稼働率を引き上げ、運用コストを引き下げる仮想化のメリットを享受できるように支援するという。なおDL325 Gen10 Plusでは、1プロセッサーサーバーの仮想化性能の世界記録を87%、コストパフォーマンスでも36%、それぞれ上回る結果を達成したとしている。

 またSDSでは、最大24ドライブ搭載のDL325 Gen10 Plus、最大38ドライブ搭載のDL385 Gen10 Plusの特長を生かし、HCIのようなワークロードに利用されるSDSのプラットフォームとして、データ容量の増大に効果的に対応できるとのこと。

 価格(税別)は、DL325 Gen10 Plusが57万6000円から、DL385 Gen10 Plusが69万円から。