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AMD、サーバー向けプロセッサ「第2世代 EPYC」に3モデルを追加 DBやHPC、HCIなどに最適化

 米AMDは14日(米国時間)、サーバー向けCPU「第2世代AMD EPYCプロセッサー(開発コード名:Rome)」(以下、第2世代EPYC)において、「7F32」「7F52」「7F72」の3モデルを追加したと発表した。

 AMDでは2017年6月、デスクトップ向けのRyzenプロセッサと同じ「Zenマイクロアーキテクチャ」に基づいてEPYCプロセッサをサーバー市場向けに提供開始。さらに、機能を向上させた第2世代EPYCを2019年8月より提供し、Dell、HPE、富士通などが搭載サーバー製品をリリースしている。

 今回発表された3モデルは、「AMD Infinityアーキテクチャー」とZen 2コアを組み合わせることにより、データベース、商用HPC、ハイパーコンバージドインフラ(HCI)向けのワークロードに対してパフォーマンスを最適化したとのこと。これについてAMDでは、競合製品との比較において、SQL Serverで17%、HCIで47%上回るパフォーマンスを実現したほか、VMmark 3.1(4ノードクラスターにてvSANを利用)では世界記録となるスコアを達成したとアピールしている。

 また、ベース周波数を最大500MHzまで引き上げ、大量のキャッシュ活用を可能にしたとのことだ。

 なおAMDでは、IBM Cloudが最新の第2世代EPYCを搭載した新しいベアメタルサーバーを提供することも発表している。

プロセッサ名コア/スレッドTDPベース/ブーストクロックL3キャッシュ価格
7F328/16180W2.7GHz/3.9GHz128MB2100ドル
7F5216/32240W3.5GHz/3.9GHz256MB3100ドル
7F7224/48240W3.2GHz/3.7GHz192MB2450ドル

※価格は1000個ロットの場合

第2世代EPYC