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ユーザーを識別して適切な内容を回答――、ALSIがAIチャットボット「ASBOT」を強化

 アルプス システム インテグレーション株式会社(以下、ALSI)は15日、AIアシスタント チャットボットサービス「ASBOT(あすぼっと)」を強化すると発表した。

 ASBOTは、Microsoft Teams上で利用できるAIチャットボットサービス。主に、企業内の社員向けヘルプデスク(FAQ)業務での利用を想定しているとのことで、各種社内システムとの連携機能を用いて、問い合わせ時点での実データを参照して回答したり、複数のスケジュールを確認・調整し会議を設定したり、といったことを行える。

 今回の機能強化では、Microsoft Teamsのユーザー認証機能を利用し、Office 365のアカウントから所属部門や役職といった各ユーザーの情報を参照して、ユーザーを識別できるようにした。

 同じ内容の問い合わせを行った際でも、所属や役職に応じて処理を変更できるため、例えばユーザーが営業部の場合と人事部の場合で回答を変えるといった、個々のユーザーに則した最適な回答や業務の代行が可能になるという。

 さらに、ASBOT内に各部門専用のアクセス領域を作成することにより、システム管理部門に依頼しなくても、各部門でASBOT内の情報を更新できるようにした。グループ独自の情報やノウハウを常に最新の状態に保ちやすくなるため、回答精度の向上が見込めるほか、全体管理者の負担も軽減されるとのことだ。

 このほか今回は、管理者向けのシナリオ更新予約機能が追加された。シナリオの登録時、ドロップダウンメニューから日時を選択することで、指定の日時で回答内容を切り替える予約作業が行えるようになった。

 なお、連携可能なシステムも拡充されており、DropboxやBox、Microsoft OneNote、Microsoft OneDrive、Microsoft Planner、Googleカレンダーをはじめとした、さまざまな業務支援アプリケーションとの連携に対応。さらに幅広い業務で活用可能になったとしている。