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OBC、クラウド型の仕入在庫管理システム「蔵奉行クラウド」 販売管理システムとの統合利用にも対応

 株式会社オービックビジネスコンサルタント(以下、OBC)は、クラウド型の仕入在庫管理システム「蔵奉行クラウド」を10月31日より販売開始すると発表した。またクラウド型の販売管理システム「商奉行クラウド」と統合し、「商蔵奉行クラウド」としても提供を開始するという。

 蔵奉行クラウドは、調達・購買部門の業務を最適化できるクラウド型の仕入在庫管理システム。従来の使いやすさはそのままに、仕入管理・在庫管理業務をシステムでフルカバーできるという。

 例えば、商品単価や履歴を自動表示し、発注処理をミスなくスムーズに行えるほか、発注データを仕入・入荷と容易に連携でき、二重入力の手間をなくせるとした。さらに、支払予定を消し込むだけで支払伝票と支払データを自動作成したり、在庫一覧から商品受払帳へ、在庫管理資料をドリルダウンして自由に参照したりすることも可能だ。

 また商奉行クラウドと統合し、商蔵奉行クラウドとして利用できる点も大きな特徴で、OBCでは、コストダウンとバリューアップの双方を同時に実現できるとアピールしている。

 具体的には、業務データが次のプロセスへ自動的につながっていくため、業務ごとの二重入力を削減。販売管理・仕入在庫管理の一連の業務プロセスを網羅しているので、従来以上の業務プロセスの効率化と生産性の向上を実現するという。さらに今後は、倉庫内の棚番管理、荷姿管理(単価・在庫)など、多くの中小企業に求められる業務要件にも対応していく予定だ。

 加えて、入金消込時の入金伝票自動生成に対応。受注時の発注同時手配、直送時の売上・仕入の同時計上などにも対応予定で、業務プロセスを徹底的に削減できる。

 このほか、クラウドサービスのため、遠隔拠点やモバイルからでも利用できる点がメリット。倉庫担当者や営業担当者などが、いつでもどこからでも、在庫情報をはじめとしたデータを参照したり、業務を処理したりすることが可能だ。

 またAPI連携によって、さまざまなサービスやアプリケーションから受注・発注データ、売上・仕入データを取り込んで伝票を自動生成することが可能。従来のファイル連携では実現できなかった、外部システムからの情報の参照と書込を自動的に行えるようになるとした。

 OBCでは例として、EDIシステムやPOSシステム、倉庫管理システムなどと受発注データや売上・仕入データなどの実績情報を連携し、入力業務を削減したり、ECシステムへの在庫数情報の参照や営業案件管理システムへの最新受注実績の表示、CRMシステムとの得意先情報の同期など、外部システムとリアルタイムに連携した運用を行ったり、といった利用法を挙げている。

 1ライセンスあたりの価格(以下、すべて税別)は、蔵奉行クラウドの年間利用料が18万円から、商蔵奉行クラウドの年間利用料が30万円から。いずれも、初期費用として5万円が別途必要になる。