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OBC、年末調整・法定調書作成を支援する「法定調書奉行クラウド」

 株式会社オービックビジネスコンサルタント(以下、OBC)は28日、クラウド型の年末調整・法定調書作成システム「法定調書奉行クラウド」を、10月31日に販売開始すると発表した。

 法定調書奉行クラウドは、支払金額を入力するだけで税務署へそのまま提出可能な法定調書を作成できる、クラウド型の年末調整・法定調書作成システム。またe-TaxやeLTaxと連携しているため、法定調書奉行クラウドから直接電子申告することも可能で、画面を進めていけば誰でも電子申告でき、送信結果の確認までを行えるという。

 さらに、光ディスクおよび磁気ディスク(FD、MO、CD、DVD)で提出するための専用データを自動作成する機能も備えているので、光ディスクなどによる提出も簡単にできるとのこと。

 2020年4月以降には、顧問の税理士などの専門家に提供できる「専門家ライセンス」を1ライセンス分、無償提供する予定。社員情報を共有する手間がなくなるだけでなく、専門家がクラウドサービス上で直接業務を行えるようになるので、法定調書提出業務の代行依頼もスムーズに実施できるとしている。

 加えて、年末調整の申告業務を支援する「奉行Edge 年末調整申告書クラウド」を一緒に利用することで、年末調整申告から法定調書の作成・提出まで、一気通貫でクラウド化することが可能となる。こうして、従業員とのやり取りを含めてクラウド化することにより、入力やチェック作業の負担を削減するとした。

 このほか「API Version」も2020年4月以降に提供予定で、さまざまな給与システムとのシームレスな連携に対応し、ユーザー側での入力作業を削減可能。また、OBCのクラウド型給与システム「給与奉行クラウド」と併用すると、給与・賞与データや年末調整データが自動連携されるとのことだ。

 法定調書奉行クラウドの価格は、「法定調書奉行クラウドi Aシステム」の場合、年間利用料が6万円(税別)から。別途、初期費用5万円(税別)が必要となる。